田んぼでは、草取りに忙しくなる。「らちうち」で稲と稲の間にびっしりと生えた草を打ち込んでいく。まだまだ涼しいが、何時間もらちうちをしていると汗でびっしょりになる。黙々と身体を動かしているときは、頭の中は空っぽになったり、不思議と考え事が整理されたりして気持ちが軽くなる。そして、ひと休みに飲む水は格別にうまい。
暖かい日が続いて野花が綺麗に咲いているをよく見かける。畑ではアスパラがぐんぐん伸びてイチゴが真っ赤に実をつけている。これを虫たちと争うようにして収穫する。「こっちのみ~ずはあ~まいぞ~」という歌のとおり、虫たちは甘いイチゴを嗅ぎわける。少しくらいなら虫にかじられていても切り取って食べるが。虫より先に真っ赤に熟れた大きいイチゴを収穫できた時はやっぱりうれしい。そうして採れたイチゴで食べきれない分はジャムにする。