夏出し品種「与一丸」の植菌 | 浅香椎茸園のブログ なばやまさんのなば作り

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原木を用いた椎茸栽培の作業状況などを紹介しています。

今日から夏出し品種「与一丸」の植菌を始めました。
夏出し品種は成形駒(のこ屑菌を成形し発泡スチロール栓が付いた駒)を使ってるので、金づちを使わず指で孔に押し込むだけで植菌できます。
昨日からしいたけが採れはじめた「与一丸」は昨年春に植菌したものです。
早いものは昨年10月に浸水して発生させ、秋子の合間を見ながら浸水してしいたけを出しています。
近年のように残暑がいつまでも続くと秋子の発生が不安定になってしまいます。
ほだ木が熟す初夏まで温存したいのですが、秋子の発生次第で年内から浸水してしいたけを発生させることが多くなっています。。
 
 
夏出し用の原木は山から曲がりの少ない中経木を選木して持ち帰っています。
一代で10回くらい浸水を繰り返すので扱いやすい木を夏出しに割り当て、大、小径木にはにく丸を駒打ちし、伐採現場に伏せ込んでいます。
 
 
穴開けは「一気」という孔あけ機を使っています。
もともと6連で6つのドリルが吊り下がってましたが、2個は取り外し予備のドリルとして使っています。
シイタケ菌は原木の導管に沿って縦方向に伸長しやすいので縦間隔は広くしています。
家の原木は115cmに玉切ってますが、1列に4個駒打てば十分シイタケ菌が蔓延してくれます。
原木が過乾燥だっりすると列間隔を狭くすることで対応しています。
たくさん駒打つのは菌回りが早いけど、駒代を払うのが大変ですね。
シイタケ菌の持てる能力をできるだけ活用しながらほだ木を育成しています。
 
 
山では電気ドリルで一つ一つ孔を開けますが、庭先だと機械が使えて(4個の孔が一度に開く)仕事が捗ります。
機械を使った孔開けの動画です。
 
 
駒打ちが済んだ原木は日当たりが良く温度が摂れる裸地に井桁積みにして仮伏せします。
後に林内に運び込んで本伏せしますが、山の駒打ち、本伏せを優先するのでどうしても作業時期が遅れてしまいます。
そのため高温多湿条件下でも蒸れないよう井桁に積んであります。
 
 
シイタケ菌は直射日光はNGですから、ネットを掛けて仮伏せします。
 
 
昨年は高校卒業する女の子がアルバイトで駒打ちしてくれました。
頑張って約10万個の駒を打ってくたんだよね。
今年も誰かいないかなあ?
 
(^-^)ノ~~