ステージで履く靴を忘れました。



ほんとになにをやってるんだ!しっかりしろ!っていう話なんですけど、



リハ前に気づいて、

その時すでにステージ開始3時間前。



その他準備でなんやかんや時間がなくなり、




ステージ開始の2時間前に

ツルツルの歩道で転ばないようにしながら

心の中でヤバイヤバイと呟きながら

ものすごい血相(だったはず)で小走り。

急いで近くの靴屋さんに向かった。




その靴屋さんっていうのが、

ミッキー靴店という、

創業57年の老舗靴屋さんで

私が小学生のころから20歳ぐらいまでよくいってた靴屋で。



なにペランサよりどこよりもまずミッキーっていうぐらい、

ミッキーで靴を買うことがほとんどでした。

デザインがいい感じだったり履きやすい靴なのに買いやすい値段の靴がズラーっとたくさん並べられてて、そこから一足一足選ぶのが楽しみだった。




それから年月は流れ。笑

少しずつ環境が変わっていくなかで

たまに旭川に帰ることはあってもミッキー靴店に行くことはしばらくなくて、



今日、多分15年ぶりぐらいに行った。笑



とにっかく急いでいたので、まずは靴をダダダーっといくつか選ぶ。


履いてみたらサイズがちょっと小さかった。


「大きいサイズお持ちしますね〜」と


アルバイト?社員さんかな?

私よりもずっと年下の優しそうな女の人が接客してくれた。



ここのお店の特徴として、

違うサイズの靴を、別の建物に取りに行くというのがあって、

56分お待ちくださいと待たされる。

たいてい3分ぐらいで戻ってきてくれるのだが。



昔から、どこに靴を取りに行ってるんだろうと不思議に思っていたことをうっすら思い出した。



そのシステムも昔と変わらず。



靴が思ったより早く見つかりそうな安心感から私の気持ちにも少し余裕が出始め、

店内を見渡して、

ほんとになんも変わってないなーと

昔を思い出す。

 



そうすると奥のほうから




私が高校生のときよく接客してくれたおじさんが出てきた!



「あ、あのおじさん!」

心の中でそう思った。



久しぶりに、15年ぶりに会ったのに

一瞬で「あのおじさん」ってわかるぐらい



お店に行けばいつもいて

何回も接客してくれたあのおじさん!!!





、、、、、





あれからずーっと、



いや、私が小学生のとき、この靴屋に初めて来る前からずーっと。



あのおじさんはここで変わらず靴を売ってるんだ、、、



そう思うと、なんだかグッときちゃって。




そのタイミングで、私が20歳ぐらいのときよく聞いてた、BLUEのギフトがBGMで流れて笑笑



懐かしさがシンクロしすぎて

なんだこれ!ってウルウルしてる心の中の自分に突っ込んだ。笑笑






靴を買いに来ただけなのに

いろんななにかが込み上げてきて、

なんとも言えない気持ちになった。




うまく言葉にできないけど、




続けるっていう事は素晴らしいことですね。

今日靴を忘れて、ミッキー靴店で靴を買えてほんとによかったなーって思った。



なくなっていくもの、新しく生まれ変わるもの。



移りゆく中で、



変わらず在り続けるということの深さみたいなものを感じてしまったよ。




これからもずっとずっと、在り続けてほしい。

そんな靴屋さんの話でした。





(もう靴は絶対忘れません!!!)