あさひ刀剣 店主のブログ

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埼玉県さいたま市の刀剣店、「あさひ刀剣」の店主です。
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お久しぶりです、久津間です。

 

前回に引き続き、是非読んで欲しい一冊を紹介していきます。

今回ご紹介するのは前回同様本阿弥光遜氏の著書「日本刀の掟と特徴」です。

「日本刀の掟と特徴」は昭和30年発行である本阿弥光遜最後の著書であり(光遜は昭和30年7月没)、日本刀の教科書として広く流通しています。

 

内容はp.3に「日本刀大観の改訂縮刷版であると考えて頂き度い」とある通り、日本刀大観に比べて所々が削除され表現の変更がされています。

そう書くと「じゃあ日本刀大観だけ読めば良いのね?」という気になりますが、そうでは無いのがこの著書の面白い所です。

日本刀大観と見比べて削除や変更点を読み取ったり、鑑定会,研究会にこの本を持参して現物とすり合わせる事によって、あえて書いていない部分が段々と浮かび上がって来ます。そしてその余白にこそ、鑑定の真髄がたっぷりと詰め込まれています。

 

「日本刀の掟と特徴」を読み解くコツは

① p.60,233にある、『備前物は「過ぎる」事がなく、備前鍛冶を能く識る事は刀剣研究上最も必要である』という事を身にしみ込ませる事

② ①が染み込むまでは、一旦「相州伝」「相伝」等という記述を隠して読む事

の2つです。

五ヶ伝鑑定法は「愛好家が総合的,全体的になるべく簡単に日本刀を把握できる様に」と作られた鑑定法である為、この2つを行わないと刀を見れば見るほど逆に頭が混乱していきます。(自分自身がそうでした。)

 

読み解くのに本阿弥らしいコツが要りますが、室町時代から本阿弥家に伝わる刀剣鑑定のエッセンスだけで書かれたとてつもない著書です。

何度も再版され古書の中でも入手しやすいので、ぜひ手元に置いて鑑賞,鑑定のお供としてお役立て下さい。

 

というわけで今回はここまで!

それではまた!!

 

久津間

 

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