こんにちは!
今日はある男性利用者様、M様のことを綴ってみたいと思います。もうずいぶんと長くあさひの杜に通ってくださっていて、今年90歳になられます。あさひの杜に通所する以外では、短歌の先生を長年やってみえて、地元一宮の短歌集、「蒼原」という短歌誌の会長をつとめ、編纂もされている方です。
こちらが短歌集です!M様の句もいくつか載っていました。
なになすも 人なみならぬ もどかしさ 手足萎ゆるも 意気地萎ゆるな
タンポポの 最後の絮毛 とび去って なほ立ち尽くす 茎に月光
年をとることの身体的な苦痛やもどかしさをうたいながらも、事をやり遂げようとする気力(意気地)を萎えさせてはいけない。私たち若者ではまずよめない歌だなと思いました。わずか31音で美しく荘厳な雰囲気すら感じます。この表現力、単純にすごい!と思うのです。
またM様の「ひとりごとコーナー」「巻頭言」も寄稿されています。コロナウイルスでおかしくなってしまった世の中を、ニヒルな語り口で切り込むスタイルも魅力的だと思います♪
M様です。先日の日曜日に、同じ利用日に利用している女性利用者様が、M様が所属している短歌会に出席したそうです。その方も俳句を嗜んでおられる方です。デイサービスに通所する以外の日にも利用者様同士が交流をしており、通所日に楽しく会話をされているのが印象的でした!
90になってもなお活動しておられます。今後も無理のない範囲で続けて行って欲しいなと思いますし、その活動ができるように歩行訓練など、必要な訓練を行っていきたいと思います!