非常に 興味深い一冊でした。

 

 

片手間で読める本では

ありません。

 

 

自分なりに真剣に読んだけど

どこまで理解できたのか

怪しいです^^;

 

 

著者の河合隼雄さんは

日本を代表する心理学者!

 

とても有名な人だから

多少なりとも心理学に

関心を持ったことがある人なら

家の本箱に一冊や二冊、

彼の本があるのではないですか?

 

 

わが家にも一冊あります。

 

 

だから、初めて読む著者さんでは

ありません。

 

 

しかし、専門書ではなくとも

随筆とは言い難く

 

つっかえ、つっかえ

読みました🔖

(⌒-⌒; )

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、その河合氏の説く 

源氏物語とは・・・

 

 

 

『光源氏の物語ではなく

紫式部という女性の物語である

 

 

物語に登場する女性群像は

 

光源氏の姿を

際立たせるためのものではなく

 

紫式部の分身である

 

 

『紫式部という一人の女性が

自分の内面の世界描いたもの…』

 

 

 

 

 

だそうです。

(*゚-゚*)(*。_。*)フムフム♪

 

そして

タイトルでもある

紫マンダラとは

 

紫式部が源氏物語の中に展開した

人間観、世界観を

筆者が構図化したもの 

 

 

 

源氏物語をマンダラに見立て

構図化するとは、斬新!目

 

しかも見れば見るほど

納得できる女性たちの配置ビックリマーク

非常に面白いです!

 

⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾

 

 

 

 

 

 

 

 

父権・母権といった観点から

源氏物語の成立過程を探ったり

 

また、紫式部を内向の人と捉え

内向体験を説明したり

 

いかにも心理学者らしい

分析や解説が

次々と、展開されていきます

 

 

 

 

その全てを

ここで、順に触れるていくことは

とても大変なので

特に心に残ったことだけを

書いていきたいと思います。

 

m(_ _)m

 

 

 

 

 

 

1もののけ

 

 

わたしは、河合隼雄さんが

もののけについて

どのように解釈されるのか

興味がありました。

 

 

 

 

平安時代、頻繁に現れるもののけとは

心理学的には

 

 

無意識の動きが

突破的に外に現れたもの

 

 

 

と、捉えるのだそうです

ふむふむ(๑・̑◡・̑๑)

 

 

 

なかでも、源氏物語に登場する

もののけは・・・

 

 

 

 

多くの女性と関係をもった源氏は

それらと調和的に共存しつつも

 

一対一の男女関係こそ最善と思ったり

自分の行為に強い悔恨の念を

持たざるを得なかった。

 

それがもののけとして出てきている

 

 

 

ほぉ!目

つ・ま・り

 

 

深層心理にある

一対一の男女関係になりたいという

せつない願いや

さかまく嫉妬心・・・

 

そうしたドロドロした感情を

六条御息所の生霊という

コスプレ(仮装)をすることで

やっと外に出すことができた・・・

 

 

 

 

そういうことですよね?

 

しょぼん しょぼん しょぼん

 

 

 

はっびっくり

ひらめき電球 ひらめき電球 ひらめき電球

 

 

と、いうことは・・・はてなマーク

 

 

 

 

もののけが活躍する場面にいた

人物は皆

無意識内では

一対一の男女関係を望んでいた

ことになるわけで・・・

 

Σ(゚д゚lll)

 

 

 

 

愛人キャラの

夕顔も

深層心理では

一対一の男女関係

望んでいた・・

 

 

 

なんだかなぁ

可哀想です・・・

(T . T)

 

 

 

 

葵の上も

六条御息所も

光源氏と

一対一の男女関係になることを

焦がれるほど

切望していたんでしょうね・・・

 

 

 

みんな気の毒です

(T . T)

 

 

 

 

 

一対多の関係とは

本当に罪つくり・・・

ε-(´∀`; )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2男女関係

 

 

 

 

恋愛し

結婚し

家庭を築く

それこそが幸せ・・

 

現在、多くの人が持っているであろう

この価値観は

いわゆるロマンチック・ラブに

沿った価値観と

いえると思います

 

 

しかし、著者は

 

ロマンチック・ラブの物語を

結婚後も続けてゆくと

離婚の悲劇と、疎外」が生じる

 

と、一刀両断します!

ガーン

 

 

 

さすがというか、

なんといか・・・

 

 

 

凄いことを

断言してますなぁ…

滝汗

 

 

 

だって・・・

 

 

 

 

恋愛結婚しても

幸せなのは最初だけガーン

 

恋愛感情だけでは

夫婦間は破綻し

離婚するか

自分の家で

疎外感に苛まれる事に

なるだろうダウン

ゲロー

 

 

 

 

と、いう意味でしょ?

 

 

 

 

 

 

身も蓋もないッスダウン

 

チーン

 

 

 

 

こんなこと聞いたら

誰も結婚しなくなるよ・・・ガーン

もやもや もやもや もやもや

 

 

 

 

まあ、でも

これが

悲しい現実なんでしょうね・・・

 

 

 

えーん

 

 

 

 

 

 

未婚者の増加&少子化が

社会問題となって

久しいのだから・・・

 

 

 

事実、わたしもまた

ときどき

夫婦間の疎外感に悩む

迷える子羊の1人です

ヒツジ  ヒツジ  ヒツジ

 

 

 

 

 

 

では、どうしたらいいのか?

 

 

ロマンチック・ラブに変わる

適切な物語を見つけることが

誰にとっても必須な

時期に来ているのだと

わたしも感じています

 

\\\\٩( 'ω' )و ////

 

 

 

 

 

 

著者は

 

ロマンチック・ラブを

補佐する物語とは

 

 

一つは、「男性の英雄物語」

 

 

自我を呑み込もうとする

母なるもの(無意識)と戦い、

さらに

父なるもの(文化的社会的規範)戦い

一般概念や規範から自由になったとき

 

真の自立性を確立する物語

 

 

 

この英雄物語がよくわかりませんはてなマークあせる

アセアセ

特に

一般概念や規範から自由になったとき

の部分に違和感を覚えます。

 

場の空気に流されず

歪んだ規範は訂正する人はてなマーク

そんな人、いないよ!

いたら戦争なん起こんないしっ!

 

 

 

どなたか、わかる人がおられたら

バカにもわかるよう

噛み砕いて教えてくださいあせる

 

 

 

 

二つめは、

「個としての女性の確立」の物語

 

 

 

著者の説明では

 

女性がある男性とのかかわりにおいて

自分はその何であるか、

母、妻、娼、娘なのかと

考えることによって

自分を定位することをやめ、

自ら個としての存在に

根をおろしてゆく

 

 

 

 

源氏物語のラストのヒロイン

浮舟は

薫や匂宮との関係において

何になろうかなどという意志はなく

男との関係で自己を規定するなどと

考える以前に

ひたすら全てを受け入れ

死さえ受け入れる

 

そして再生する

薫や匂宮や小君とかの

関係によってではなく

自分のなかから生じてくるものを

基盤にもって、個として生きる。

 

それは男性に対してばかりでなく

宗教に対しても同様で

特定の派として組織を持つ宗教や

宗教者に頼らない

 

 

「個としての女性の確立」は

どこまでわかっているのか

自分でもわかりませんが

ある程度、共感しているので

ある程度、わかっているのかな?

 

わたしの解釈では

男に依存せず

宗教に依存せず

親に依存せず

子供に依存せず

恋愛に依存せす

自分を肯定して生きろ!

ヽ(*^ω^*)ノ 

 

 

ということになるのですが

この認識でいいのかなぁ?

 

(⌒-⌒; )はてなマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

思うに、この筆者は

源氏物語という

紫式部の内世界に魅せられ 

 

その世界を観光ガイドよろしく

作中の女性群の一人一人を

解説しながら案内し

 

 

最後に

ロマンチック・ラブを信奉し

離婚や家庭内離婚という

憂き目に遭っている

今やマジョリティーの

不幸な現代人に

救いのヒントを

お土産に去っていった

水先案内人だった・・・

のでしょうか?