明治末期、日露戦争終結直後(明治
40年=1907年くらい?)の北海道を舞台にした人気アニメ「ゴールデンカムイ」の実写映画の上映を記念して札幌駅周辺にて記念展示が開催されています。
札幌駅地下のAPIAでの展示です。
「ゴールデンカムイ」はアイヌの金塊をめぐる三つ巴の争奪戦がメインストーリーですが、アイヌの文化や習慣や当時の北海道のご当地グルメも登場し、学べる内容となっています。
(あまり一般的には知られていないであろう、アイヌとはルーツが近い樺太のツングース系のニヴフ、ウィルタ、樺太アイヌといった極東少数民族の文化や習慣が詳細に紹介されていたのには非常に驚きました)
杉元佐一の衣装です。
日露戦争帰りという事もあり、日本軍の軍服をアレンジしたファッションとなっています。
アシリパの衣装です。
アイヌの女の子の伝統的衣装や装備をそのまま着用している感じです。
陸軍歩兵第七師団…旭川に駐屯する陸軍歩兵師団のひとつ。
日露戦争では「旅順攻略戦」や「奉天会戦」など日本軍の要所要所での勝利の立役者となった。
もともとは日本各地から北海道に屯田兵として集まって来た屈強な者たちで構成され「北鎮部隊」と呼ばれ尊敬の念を集めていた。
鶴見中尉は師団の最高指揮官である「師団長」では無いものの、実質的に第七師団の権限を掌握している。
アイヌの金塊(アイヌの埋蔵金)…あるひとりの男が北海道に住むアイヌ民族たちから奪った莫大な埋蔵金を北海道のどこかに隠したという噂話。
その男は日本一厳重な網走監獄に収監されているが、埋蔵金の手掛かりとして網走監獄の囚人たちの身体に入墨を掘り、その入墨の文様が埋蔵金の隠し場所のヒントになるらしい。
そして入墨を掘られた囚人たちは隙を見て網走監獄を脱獄し、各地に潜伏している…
アイヌ…北海道内各地に古くから住み、独自の文化を築き自然と共に人里離れた「コタン(集落)」で生活する者たち。
和人(日本人)とは交流があり基本的に互いに争うような事は無く、日本語とアイヌ語の両方を話せる者も少なくは無い。
杉元たちはアシリパがアイヌである事、彼女の祖母フチの親戚が各地のコタンに居る事から歓迎される事が多い。
「永倉新八」
「新選組・二番隊隊長」としてかつては土方歳三と共に幕末を戦っていました。
一度は土方と袂を分かちましたが、後に再会し、土方に武器弾薬やアジトの提供などで全面協力しています。
普段は物静かな老人といった雰囲気ですが、一旦剣を握ると「ガムシン(ガムシャラな新八)」へと変貌し、必殺の「龍飛剣」で相手を斬り伏せます。
「後藤竹千代」
杉元に「隠されたアイヌの金塊が北海道のどこかにある」という話をした砂金掘りです。
「寅次」
杉元の親友で日露戦争で命を落としました。
「(妻である)梅子の病気の事を頼む」との遺言が杉元がアイヌの金塊を狙う発端となります。
「梅子」
寅次の妻で、かつては杉元の幼馴染、想い人でもありました。
優しく芯のある穏やかな人物ですが、日本では治せない病気を患っています。
「杉元佐一」
かつては「不死身の杉元」と畏怖された日露戦争の伝説の兵士です。
普段は気さくな好青年なのですが、一度戦いになると鬼神のような強さを見せ、そのあまりの強さと暴れっぷりには味方ですら恐怖を感じてしまう程です…
親友の妻であった梅子の病気の治療費に充てる為にアイヌの金塊を探し出そうとしています。