道立近代美術館「近代日本画と北大路魯山人展」 | ma-chamaのbrog

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今日は道立近代美術館の特別展「足立美術館所蔵・近代日本画と北大路魯山人展」を観て来ました。


北大路魯山人は、近代日本を代表する美食家・陶芸家・芸術家など多彩な顔を持つ人物で、アニメ「美味しんぼ」の主人公の実父、海原雄山のモデルとなった人物です。

どの分野に於いても、他人に対してであっても非常に厳しく決して妥協を許さず完璧を追求する姿勢は時として激しい批判を受けた事もありましたが、日本の文化芸術面に大きな影響を与えました。




チケットの画像ブレてますが(笑)


女流日本画家・上村松園 作の「娘深雪(大正13年=1914年)」です。

「娘深雪」は浄瑠璃の「朝顔日記」をモチーフにしています。

「朝顔日記」のストーリーは、
秋月弓之助の娘、深雪は宇治で蛍狩りをしている際、阿曽次郎という男性と出会いお互い惹かれますが、二人の関係はそれきりでした。

やがて秋月家が国へ帰る事になり船の風を待っていると、次郎と偶然再会し深雪は「あなたに付いていきたい」と懇願したものの叶わず、それならせめてと深雪は朝顔の歌を書いた扇子を次郎に手渡します。

その後、深雪には縁談の話が来ており、相手は「駒沢次郎左衛門」という人物でした。
実は彼の正体は阿曽次郎なのですが、それを知らない深雪は縁談を拒み出奔してしまいます。

深雪は悲しみのあまり涙を流し続け、盲目となってしまい、盲目の琴弾きとして各地を放浪していました。

島田の戎屋で深雪と次郎は偶然再会し、朝顔の歌から盲目の琴弾きの正体が深雪である事に次郎は気付くのですが、次郎は周囲の目を気にして名乗り出る事が出来ずその場を去ってしまいます。

その事実を知った深雪は次郎の後を追いかけるのですが、大井川の増水に阻まれ渡る事が出来ません。
もはやこれまでか…と自ら生命を絶とうとするも助けられ、深雪と次郎の二人は結ばれ眼も治りハッピエンド。

というストーリーです。


「娘深雪」は、次郎から貰った扇子をじっくり眺めていたところ、誰か人が来た気配を感じたので慌てて扇子を袂に隠して必死に平静を装おうとしている、いかにも恋をする年頃の女性らしい仕草を表現しています。