百合が原公園を散策した後は、そのまま駅へは向かわずに篠路方面を初めて少し歩いてみました。
すると、こじんまりとした会館と祠が目に入ったので立ち寄ってみる事にしました。
会館の名前は「烈々布(れつれっぷ)会館」のようです。
2階には「篠路烈々布郷土資料館」があり、管理人さんに開館しているか要確認ですが、無料で篠路獅子舞の獅子頭や郷土資料が見学出来るそうです。
「烈々布」の地名は現在正式には使用されていませんが昔、現在の地下鉄栄町駅周辺・篠路・百合が原地域の旧名として存在していました。
この「烈々布会館」の他、「烈々布神社」にも「烈々布」の名前が残っています。
会館脇には祠が鎮座していました。
祠には地蔵菩薩様の御仏像が御安置されています。
東区の郷土資料「東区今昔」によると、地域の守りお地蔵様・交通安全祈願として明治26年10月に現在の丘珠空港線と東20丁目通の交差点に建立されました。
当時は現在のように祠は無く、御仏像がそのまま外に御安置されていたそうです。
その後、丘珠飛行場(現・丘珠空港)の整備が始まり、昭和16年8月、飛行場の完成と同時に北42条東17丁目に移設されたものの、宅地開発と百合が原公園の整備の影響で、現在のこの場所に御安置されるようになったのだとか。
約130年前からずっとこの地域を見守り続けて来た地蔵菩薩様。
偶然、祠を発見した形とはなりましたが、そっと手を合わせて御挨拶させて頂き、開拓に労苦した先人たちへの御礼と感謝の祈りを捧げました。