今まで、
好き
って言われた
こともなかったし、
好き
って言ったことも
なかった。
本気で誰かを
好き
って思えたことも
なかったと思う。
だから、彼氏なんて
いらなかった。
平凡な毎日を
過ごせてるだけで充分で、
平凡意外を望まない。
だけど、あたしの平凡を
ひっくり返すような
そんな人と
出会ってからは、
毎日がキラキラして、
平凡の時より幸せ
って思えたんだー。
恋の消しゴム
みんながそれぞれ希望を
持ってやってくる、
春の日の午後、入学式。
あたしが通うことになる
私立の星華学園は
とても綺麗な学園。
しかも学園の生徒は
全寮制。
青春を味わいたい生徒
には、うってつけの
学園だと思う。
学園内はやっぱり
綺麗だった。
(え-と1Aのクラスか。)
知ってる人なんて
誰もいない。
ただ、友達は
作りたいなーと
思ってるから、結構
ドキドキする。
入ってみると
やっぱり高校らしい、
ざわざわした感じ。
「あんた誰~?」
のち誰かをいじめる
ような、ヘラヘラしてる
男子が遠くから
あたしに声をかける。
…わかってる。
こんな時
「あ…あの、わたし…」
なんて言う人は
もうおしまいだ。
こんな時は
こういえばいい。
「えーっと…
なんだったっけ?
あ、望月日奈子だった。」
「ふーん」
ほら、ガッカリしてる。
この人は
誰かを苛めたいんだ。
これでもうあたしが
苛められる心配は
なくなった。
「ねーねー」
話しかけて来た
女子は、ふんわりした
セミロングの子だった。
