🎵チャラッチャッチャッチャー🎵
桂木麻紀(アナウンサー) 「皆さん、こんばんは。鈴鹿市のスボーツに関する情報をお届けする、鈴鹿元気スポーツの時間です。本日は3年連続の夏の甲子園を目指す旭が丘高校野球部の小林監督に来て頂きました。監督、宜しくお願いします。」
小林監督 「宜しくお願いします。」
麻紀 「早速ですが、今年のチームはどの様なチームでしょうか?」
監督 「今年のチームは1年生大会も含めて、一度も決勝どころがベスト4にも進めておらず、実績では今までで一番低いです。しかし春以降チームとしての形もようやく整って、逆にレートは県内No.1で挑むことが出来ます。」
麻紀 「それなら今年も期待していいですね。」
監督 「はい、十分に戦える戦力となりました。」
麻紀 「では、今年のチームのメンバーを紹介します。」
麻紀 「この中で特に注目の選手は誰でしょうか?」
監督 「エースでキャプテンの斉藤夏輝と打の中心となる大住虹太朗ですね。二人はまさしく投打の柱として今年のチームを支えています。」
麻紀 「公式戦初出場の選手もいますね。」
監督 「捕手の小西凌也は守備に長けた選手で、打撃はさっぱりでしたが、3年間の練習で非常に伸びてくれました。彼を正捕手にしてからチームも安定して、今回の抜擢となりました。」
麻紀 「ショートの阿部健太君公式戦初出場で、スタメン野手で唯一の2年生ですね。」
監督 「彼こそ旭が丘逆襲のキーマンとなっています。なかなか定着しなかったショートのポジションを不動のものにしてくれました。」
麻紀 「その他、注目選手はいますか?」
監督 「背番号15の甲斐凛は元々捕手ですが、俊足を生かして外野手として出場します。彼を含めて、スタメンは調子を見ながら日替わりとなります。今年のチームは全員野球をモットーとして頑張ります。」
麻紀 「まさしく全員で目指す甲子園というチームですね。是非とも優勝を期待しています。」
監督 「はい、全力で頑張ります!」
🎵チャラッチャッチャッチャー🎵
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「監督、お疲れ様でした!」
ディレクターの松本が監督の元にやって来た。
「それじゃあ監督、これからささやかな決起集会って事で、寿司食いに行きましょう!」
監督は番組終了後にスタッフたちとの食事に誘われていた。
メインキャスターの桂木麻紀は不参加なのがちょっと残念だったが、それでも楽しい食事会となった。
大会前の高揚感と、関節リウマチの治療が軌道に乗って症状が無くなってきた安心感とが相まって、大いに食べて大いに飲んだ。
この日の出来事が、小林監督と高山恭子の運命を大きく変えるとは、まだ知る由も無かった。