大和町 5-2 旭が丘

 

 

龍ヶ崎 1-5 旭が丘

 

 

岡田明日香と石井真理は夜に電話でおしゃべりをしていたが、そこで野球部の小林監督の話題が出た。

 

真理「最近、監督の様子がおかしいんだ。」

 

明日香「へえ、どういうところが?」

 

真理「設定ミスばかりするんだよね。斉藤さんなんて、もう5回も一人で投げさせられたし、それだけでなく1年の中島君まで一人で投げさせられたんだ。」

 

2/7 金桃夏戦

 

2/8 大阪電通大戦

 

明日香「とうとう監督もボケちゃったかな。」
 
真理「2年生の先輩が言うには、今年のチームはレギュラーが決まっていないから、毎回毎回スタメンを変えなくちゃだめで、それに神経を使うために中継ぎ設定をついつい忘れてしまうんじゃないかって。」
 
明日香「監督業も大変よね。」
 
真理「その上、昨日はレギュラーが決まらない最大の要因って言われている渡部さんが骨折してしまって…」
 

 
明日香「まさしく泣きっ面に蜂ってやつね。」
 
明日香はそう言いながら、パソコンでふと本日行われた修半杯のスコアを見た。
 
明日香「あれ、今日の龍ヶ崎戦、池田さんも一人で投げさせられてるんじゃない?」
 
 
真理「今日の池田さんは正真正銘の完投勝利だよ!いつもより球数が多いけど、これは監督が今日の試合を池田さんに預けるつもりで継投の設定を変えていたのよ。」
 
明日香「凄い、監督もたまには冴えたことをするじゃない!」
 
真理「でも、その後の練習試合で設定を元に戻すのを忘れて、他の投手も沢山投げさせてしまって、明日投げる人がいないんだ…」
 
明日香「やっぱダメじゃん…」