こんにちは 

今日は鬱陶しい天気

雨が降ったりやんだりの京都

気温も湿度も高めで

変化についていけない 朝陽です


今日はふと

亡き父の事を思い出していました


正直言って、私は父が嫌いでした


とてもこだわりが強くて

母をしょっちゅう怒っていて

それでも、夫婦仲はさほど悪いように

見えていない2人でした


私は聞き分けの無い子でしたから

よく怒鳴られ、叩かれましたし

妹も勉強を一方的に教えられては

こんなのもわからんのか!と

頭を叩かれていましたっけ

(典型的な昭和の親タイプ)


何か質問したが最後

とにかく話しが長くなる人で

本題からどんどんそれて

また戻るを繰り返し

しまいにはテンション高くなって

怒り出す・・


勉強家で努力家で

多趣味で凝りに凝った挙げ句

飽きて別の趣味を見つけるから

交流関係が多そうに見えて

友達と呼べる人が1人もいなくて


今思えば、父は発達障害的なものを

もっていたのかなと思います


そんな

仕事以外での人との関わり方が

全く出来ない父

直ぐに怒鳴ったりして優しくない父が

本当に嫌でした悲しい


子ども全員が家族を持ち

よく食事や旅行に誘ってくれて

子どもたちも楽しみにしていましたが

結局それは、母がどんどん動いて

エスコートしていたからで


父は仕事以外何もしない人


母が体調を崩し

余命宣告された時

何を思ったか、父は『母を看取る』

というミッションに燃え


長くて余命5年といわれる病を

どれだけ延ばせるか挑戦だ!

みたいになって


余命宣告にショックを受けている

母の気持ちを置いてきぼりに

看取りプロジェクトを突っ走り


私や姉は、大切な母の介護を

させてもらえず

実家に行っても直ぐに帰され


また、母も

あの人が機嫌悪くなる前に

帰りや、もうええよ

ありがとうね

気をつけてね(*^^*)


と言うし💦


それでいて

疲れてきたら急に

俺にばっかり押し付けやがって!

と怒り出す父


死を目前にしている母にさえも

暴言を吐いていたようで


本当に腹の立つ数年でした悲しい


父も疲れて当然なので

私達がやるからゆっくりして💦と

泊り込もうとしても


仕事を取るな!的に言うし


疲れると、母に

もう頑張らなくてもいいよ

早く楽になればいいよ

なんて声かけをしていたようで


母は困った顔して

なかなか死なないねん私・・と

笑ったりして(ああ!腹が立つ)


私達がやっとローテーションで

泊まり込みが出来るようになったのは

病状が悪化して

ホスピスに入ってからでした


母は後半、痛みから錯乱を起こし

きっと結婚以来初めての

積年の辛さを父にぶちまけたらしく


父は絵に書いたように呆然自失


こんなにしてやってるのに

『あなた、ありがとう』と

手を握られて感謝されて死ぬのが

当然で、そう言われるもんや

と思ってたのに 


母の言葉に失望し

あの言いぐさはなんや!

あのババアの本性を見たわ!って


母が亡くなってから何年間も

怒っていましたっけ


きっと、母が亡くなる前に言われる

セリフも父のプロジェクトの

筋書きにあったのでしょうけど


私としては『母さんよく言った!』

としか思わなかったですけどね照れ


私が父に対しての嫌悪が

決定的になったのは

母が息を引き取った直後でした


亡くなった母に声をかけ

手を擦り、寄り添う家族の中に

父は入らず言いました


それは母じゃない

死体や


最後の最後まで母に触れなかった事は

今思い出してもモヤモヤします


それから10年以上を1人で暮らし


機嫌が悪くなると私達を

介護をなすりつけた親不孝者

とののしり


認知症が見え隠れした頃には

とんでもない『作話』の世界に身を置き

自分は何の不自由もない大金持ちで

会社経営をしていて

金に困っている子供達の生活費を

全てみてやってるとか


海外の富豪と親交が深いので

近々島を1つ貰うことになってるとか

相思相愛の女性と結婚するとか

あれやこれやと話していましたっけ


私達の親として

母の夫として過ごした何十年は

もう父の記憶には無くて

都合よく組み立てられた記憶の世界は

さぞ楽しいだろうなぁと

苦笑い


そんな中で父が転倒したのは

奇しくも母の命日で

大怪我から回復したものの

亡くなったのは

翌年のほぼ同日


皆、母さんが怒ったんやろなぁ

って苦笑い


母の葬儀は涙涙涙涙だったのに

父の葬儀では誰一人涙を流さずに

坦々と終わり

個人を偲ぶエピソードを語る人も無し


手を合わせて思うのです


父よそっちに行ってから

当然のように母の側に行かないで

母の邪魔をしないでね


母はやっと自由にやってるんだから


ああ、私は本当に

心が狭いわ