おはようございます。いろはです。
先日、福井駅へ行った帰りに立ち寄ったハピリンで、ちょうど落語の公演が催されていました。
誰が来ているのかと覗いてみれば、会場前には「柳家わさび」と書かれた緑色の大きな登り旗がでんと立っています。
当日券がまだ残っているとの事だったので、迷わず購入しました。
柳家わさびさんなら、聞かない選択肢はありません。
と申しますのも、私が初めて自分でチケットを買って見に行った寄席が、柳家わさびさんの公演だったのです。
大学時代、富山県高岡市の小さなカフェでの寄席だったのを覚えています。
そのときは確か、まだ柳家わさびさんは二ツ目だったと思います。
現在、真打ちとなったわさびさんの落語を福井で再び聞ける機会に、ご縁を感じてしまいました。
演目は、前座の『つる』から始まり、
『長屋の花見』という古典落語に続いて、現代落語
の『mcタッパ』最後は『紺屋高尾』で締め。
全体的に縁起の良い噺で構成されていました。
わさびさんの何処か癖のある語り口と間合いの取り方に、客席からはどかどかと笑いが起こります。
一方、花魁の場面になると、扇子を煙管に見立てて喫する姿がなんとも色っぽくて、笑いを忘れるくらい見惚れてしまうこともありました。
身一つでたくさんの人を夢中にできる噺家さんの芸は魔法のようです。
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