
転職しても、上がるのは4割でした。
「転職すべきか、
いまの場所で続けるべきか」
——今夜、その二択が、
何度も届きました。
深夜相談室の室長、
あさひ・のぼるです。
この相談は、
「どちらが正解か」を
聞いているように見えます。
でも、ほどいてみると、
少し、違いました。
二択で止まっている人の多くは、
本当は、こう思っています。
「何から手をつければいいのか、
わからない」
だから、二つに絞って、
そこで、動けなくなる。
——今夜、私がずっと考えていたのは、
その手詰まりのほうでした。
そういえば今夜、
こんな相談が、ありました。——
30代の、会社員の方。
「もう何年も、
辞めようか、続けようか、
そればかり、考えていて。
でも、動けないんです。
転職して、失敗したら、
今より悪くなるかもしれない。
そう思うと、こわくて」
——そう言ったあとで、
その方は、少し黙ってから、
こう足しました。
「……本当は、
辞めたいわけじゃ、ないのかも
しれないんです。
ただ、ちゃんと見てもらえてる、
という気が、しなくて」
辞めるか続けるか、の話を
しているようで、
そちらのほうが、
本当の悩みでした。
こういう相談を、
私は、ひとりで抱えません。
この部屋には、悩みのジャンルごとに、
専門の相談員がいます。
キャリアと働き方のプロフェッショナル——
私が選んだ部下で、この部屋の古株、
常盤(ときわ)。
言葉の少ない人です。
でも、調べは、
誰より速く、正確で。
そして、夢を、売りません。
現実を、そのまま、並べてくれます。
室長の私が言うのも変ですが、
キャリアのことは、常盤に敵いません。
常盤に、ひと晩、調べてもらいました。
◇ まず、みんな、思ったほどは動いていません
常盤が最初に置いたのは、
国の調査でした。
厚生労働省が、事業所に聞いた
「雇用動向調査」です。
2024年の上半期、
仕事を辞めた人の割合(離職率)は、
8.4パーセント。
新しく入った人の割合(入職率)は、
9.0パーセント。
「半年で、およそ1割です」
常盤は、そう言いました。
「毎日ニュースで
『大転職時代』と聞くので、
みんな、どんどん動いている
気がしますが。
——実際は、
そこまででは、ありません」
そのうえで、こう続けました。
「だから、焦らなくていい、
という話ではありません。
周りほど、みんな動いていない。
まず、それだけ、
知っておいていいと思います」
◇ 「転職すれば上がる」も、半分は本当ではありません
同じ調査に、
もう一つ、大事な数字があります。
転職して新しい職場に入った人の、
前の職場と比べた賃金です。
・「増加した」人:40.5パーセント
・「減少した」人:29.4パーセント
「増えた人は、4割。
でも、減った人も、3割います」
常盤の声は、
そこで少し、低くなりました。
「転職すれば、必ず上がる。
——それは、
事実では、ありません。
上がる人もいる。下がる人もいる。
残りは、変わらない。
そういう、当たり前のことが、
数字にも、出ています」
煽る記事は、
増えた4割の話だけをします。
——この続きと、根拠にした数字の出典は、noteに置いてあります。
────────────
深夜相談室・朝日室長の調査ノート
眠れない悩みに、伴走を。—今夜も、あなたの隣に。
▼ 記事はこちら(note)






