教科書的知識の映像化。
世界史で習ったプラハの春。民主化機運が芽生えたチェコ・スロバキアの首都プラハにソ連とその同盟国が進軍し、共産化を強行した事件です。本作はその顛末がラジオ局の関係者を中心に描かれます。個々人の内面の思想の自由さえ許さない当時のソ連共産党が周辺国でも同じことを強要するのは当然です。よって一抹の綻びさえ許さない。そんな行動原理だったのでしょう。
当然、ソ連の侵攻に対する国民の反対行動はあっても所詮丸裸の個々人です。軍には敵わない。その後の圧政はソ連崩壊の前年まで30年近く続きます。
本作を観ていてなにか最近既視感があります。米国によるベネズエラ侵攻です。大統領夫妻を連行し裁判にかけようとしています。第二次世界大戦を経て戦禍の反省から法による支配を重んじてきたのではなかったか。強国だけがそれを無視し権益を得てよいのか。
帰りの足取りはちょっと重かったです。
2026年通算6本目


