途中から亀更新になってしまいましたが
やっとここまで来ることができました。
来年ものそのそと更新しますのでよろしくお願いします!
前回のあらすじ
ロゼに助けられた導師一行。
焦るスレイを休ませるためロゼ率いる暗殺ギルド「風の骨」が
アジトとして利用していたティンタジェル遺跡を探索することにした。
開かずの扉を前にミクリオに話しかけると超ヒントな独り言をいただく。
独り言をヒントに無事奥につながる扉を開くことができました。
さあ探索だと中に入ろうとすると
側で様子を見ていたロゼも奥へと進もうとする。
軽い足取りのロゼに
「遺跡の中には人にとって魔物と言える程、
手強い獣がいることがある、
そんな奴を憑魔と呼んでいる」と忠告をするスレイ。
「ふんふん」
「聞いてる?」
「憑魔、めちゃつよの獣でしょ。聞いてる聞いてる」
ロゼ曰く
「スレイがだいじょぶなら私もだいじょぶ。
知ってるでしょ。あたしの実力。
いい退屈しのぎができそう♪」
(ここは私とあたしの表記揺れ?)
ロゼの後をついてデゼルも向かう
「俺もいく。おまえたちに余計な手間はかけさせん」
「けどデゼルは憑魔を浄化できないじゃないか」
「ふん」
スレイあなたはまたそんなことを言う…!
それでミクリオと喧嘩したでしょ!
「ミクリオじゃ憑魔を浄化できないだろ」と…
デゼルはミクリオより落ち着いているようなので
大人な対応だけで済みました。
一見冷たそうなデゼルはやけにロゼを気にする。
「いざとなれば助けてやればいいさ」
「ですね。せっかくの遺跡探検です。楽しみましょう」
「奇妙なバカンスになりそうね」
スレイに力抜いてと言わんばかりに
声をかけてくれる天族たち。
開けた扉の奥へと進む御一行。
ミクリオ曰くそれほど穢れは感じないらしい。
「ふむ。良い探検になりそうじゃないか」
ふむ。かわいい…!
が、部屋に入った途端にロゼの声。
「何これ?レバー?」
「ロゼ!待った!遺跡の仕掛けを不用意にさわっちゃ……」
時すでにおすし。
ロゼが何かのレバーに触れ、
2方向あった扉が閉められてしまう。
「……なに?いきなりこれなの?」
「あはは…どうしましょうか…?」
「やれやれ…いきなり出鼻を挫かれるとは…
とりあえず向こうにいるロゼと話ができないか、試してみたら?」
「あらら」
「あらら、じゃないだろ」
ロゼが不用意に仕掛けに触れたせいで閉じ込めれたのに
ちょっと見てくるから動かないで!と何処かへ行ってしまうロゼさん。
スレイの怒り方が友達を相手にしているようで砕けていて新鮮です。
ライラは困ってエドナはめんどくさがっている状況で
スレイに負けない遺跡オタクのミクリオは
「壁の継ぎ目がほとんど目立っていない。
この遺跡、マビノギオより精度が高いかもしれないぞ」
ロゼとは旅の途中で幾度か会ってはいたものの、
まともに関わったことは今回が初めて。
そんな状況でどこを調べても
内側からは開けることができず、
ロゼを信じて待つしかない。
ライラはひとつ提案をする。
「ロゼさんを私たちの旅に誘いませんか?」
「え、何?突然」
「僕も同意だ。スレイのいい仲間になると思う」
「ミクリオまで…」
「ジイジが言ってた、
『同じものを見て、聞くことができる真の仲間』だよ」
それはスレイがアリーシャをイズチに連れてきたときに
ジイジが言っていた言葉。
風の骨として敵対していた頃から度々言われていたけど、
ロゼの霊応力はスレイと同等。
アリーシャの時のように従士の代償で
お互い苦しむ事もない。
霊応力がない人間を従士にすると
スレイは補うため反動を受けてしまうことになる。
スレイはそれを承知でアリーシャと契約し、右目を失明していた。
隠していた結果スレイをかばったアリーシャとミクリオを
危険に晒してしまった。
だからと言ってアリーシャが
真の仲間ではなかったというわけではないと思う。
メタ的に考えてもそんなに心が狭いはずは絶対にない。
序盤のスキット「旅の仲間」ではミクリオは
「アリーシャが仲間になってくれて良かった」と言っていた。
「スレイはずっと天族の中で独りだったからね。
人間の仲間がいればと思っていたんだ」
「スレイさんは、愛情を受けて育ったように思いますけど?」
「それはそうだよ。けどきっと人にしかわからないこと、
見えないものは多いと思うんだ……」
現状ではスレイと共に行動できる「人間の仲間」がいない。
天族では人間であるスレイの
「同じものを見て、聞くことができる真の仲間」になれない…。
今の時代では導師の助けになれる者がこんなにも少ない。
「それに人間がスレイだけだと時々面倒なのもわかったし」
エドナは「面倒」と言っているけど、
本当はグレイブガント盆地のことを気にしているんでしょうね。
「けど…導師の宿命に巻き込むわけにはいかない」
「やっぱり君が気にするのはそこなんだな」
「スレイさん、ここまでの旅は辛い事ばかりでしたか?」
「ううん。楽しいこともいっぱいあった」
「導師の使命に飲み込まれる程度か?僕たちの夢は?」
「…違うよな」
「言いたいこと、わかったようね」
「うん。何でも抱え込むな、だね」
「スレイさんの責任感、嬉しく思いますわ。
ですが、スレイさんにはスレイさんの歩き方があるはずです」
「無理して走っても途中で倒れるだけ」
「オレにあったやり方を見つけ出さなきゃって事だな」
「そのためにも仲間が多いのは心強いだろう?」
「そうだな」
「決めるのはあの子だけどね」
ライラとエドナとミクリオはスレイがいない間に
話し合っていたのかもしれない。
スレイ一人でいいのかと。
ライラとエドナは風の骨、暗殺者としてのロゼに会っても、
そういう人間もいると特に思うところはなかったように見える。
暗殺者でも穢れなき心を持つ人はいると。
逆にミクリオはあまりよく思っていなかったが、
グレイブガント盆地でのスレイを助けるロゼを見て
考えが変わったのかもしれない。
私は最初、スレイのためにロゼを仲間にどう?と話しているのは
ちょっと身勝手すぎないかと考えていました。
でも強制で仲間にするのではなく「決めるのはあの子」
仲間になってくれるかわからないけど、
スレイに匹敵する霊応力を持つ者はこの時代にはそうそういない。
スレイの巻き込むわけにはいかないという言葉もよくわかる。
でも人間のスレイ1人でやれることに限界はある。
とりあえず事情を話し一緒に旅をしてくれるか
聞くだけ聞いてみるというところ。
「まさかジッとしている事になるとはね」
「昔を思い出して楽しいよ。これも遺跡探検の醍醐味だよな」
「僕は閉じ込められた事なんてほとんどないけど」
「オレが仕掛けを解除してやった事もあるだろ」
「ごくごく稀にね」
「ちぇ」
礼儀正しいスレイがちぇと言うのはミクリオだけ
そしてミクリオはさっきまで優しい声で話してくれていたのに
今は意地悪ぽく話してくれる
遺跡オタクの二人はあることに気づく。
この変わった遺跡は閉鎖された空間、
覗き窓がある扉、外からの操作で部屋の仕掛けが作動する…
「「そうだ、実験場だ!」」
「あはは」
「ふふふ」
聞いてるこっちが照れくさいぃぃ…
実験場なら中からは何もできない。
完全にロゼ任せになるが
「でもなんの実験をしてたかは調べられる」
「君はお気楽だな」
「うっせ」
ロゼを信じて待つしかないと言った矢先、
天井が開き、憑魔が落ちてきた。
ロゼがまた変なところを触って仕掛けを作動させた疑惑…!
でも助けようとした結果だもんね………!
憑魔は次々湧いてくるので
こちらも必死で戦っていると
必死にロゼと受け答えしているスレイの気持ちが分かる…!
ロゼにはスレイが土埃と戯れている様にしか見えないらしく、
「まだ騒いでる」
「じゃあ今お化けと戦ってるの!」
「いきなりヘビ憑魔が降ってくるなんて、
なかなかヘビーな仕掛けですわね」
憑魔をやっと退けまたロゼを待っていると
今度は煙が部屋に充満してくる。
とても焦る!どこかにヒントありましたっけ…?
初回は必死に走って奇跡的に一発で扉を開けられましたが
次からは攻略本見てました。
でも上下が逆などの関係もあり、開かない…!?と
何度焦ったことか…!
「煙で困るのは人間のスレイだけ」
「エドナ、冗談を言ってる場合じゃないよ」
「煙で困るのは人間のスレイだけ」とはどういう意味?
天族には煙が効かないのかと思っていましたが、
スレイの中に入ってしまえばということかな。
流石に反省しているロゼに大丈夫と声をかける。
「心が広いのね。スレイ」
「ふふ。昔のスレイそのものだからな」
「あはは。考えなしで色々いじってきて学習したんだよな」
ふふって笑うミクリオ可愛すぎません…?
「これでロゼも遺跡探検好きになってくれるといいな」
「…体張ってるわね」
「やっと『らしい』台詞が出てきたな」
「そう?」
スレイの調子が戻って来ていることを喜ぶミクリオ。
そして煙の中バタークッキーを作ってくれたライラ…
「こういうの久しぶりだなって感じるよ」
「そう。その感じを大事にすることね」
ロゼが奮闘しとばっちりをくらい、
扉がやっと開いたと思いきや禍々しい領域を感じる。
ミクリオ曰くかなり強力な存在。
そしてこの穢れは憑魔。
不穏な雰囲気を漂わせた部屋からはロゼの悲鳴。
悲鳴が聞こえた方に進むと、
ロゼはもちろん憑魔が見えないので
同じくロゼからは姿が見えないデゼルが
ロゼを守ってドラゴニュートと戦っていた。
ドラゴニュートはドラゴンの幼体のひとつ。
ドラゴニュートからロゼを守る様に戦っているデゼルのことは
ロゼにとっては強い風が吹いているといった感覚。
スレイとミクリオは
憑魔が見えないロゼと浄化の力を持たないデゼルが
逃げられる時間を稼ぐために
ドラゴニュートとの戦闘に入る。
ライラとエドナとミクリオでは相性が悪いらしく
「どうするの?くたびれるのはいやよ!」
「わかってるんだけど…!」
焦るスレイに対してミクリオは変に黙り込んでいる。
ドラゴニュートに苦戦する一行
すると逃げろと言ったはずの
ロゼが目をつぶりながらダガーを振り回して
スレイの元に走ってくる。
ドラゴニュート「え?」
「あたしのせいでしょ?そんなになってるの!」
「気にしてないから!」
憑魔が見えないならロゼは足手まといになってしまう。
とにかく逃げてくれと言わんばかりに
スレイはロゼを突き飛ばし再びドラゴニュートの元へ。
ミクリオはスレイの後を追いかけるわけではなく黙っている。
そして
「スレイ!僕抜きでしばらく耐えてくれ」
ミクリオは座り込むロゼに話しかける。
「ロゼ」
「ひっ!?」
(スレイを介さなくても声が聞こえるので
霊応力が相当高い様子が伺えます)
「感心にも今度は耳を傾けてるね。
ロゼ、怖がってもいい。そのまま我慢して聞いて欲しい」
「…う?」
「スレイはあんなヤツだ。
幼なじみの僕でも見ててハラハラする。
僕たち天族は確かにスレイの仲間だ。
だけど、スレイと同じものを
見たり聞いたりできているのか、正直わからない」
スレイはきっと
ミクリオは「天族だから分かってくれない」
と思ったことは一度もないと思う。
(寿命の違いや天響術が使えないなどで
悩んだことがあった時はあるかもしれないけど)
でもミクリオがスレイのことを一番に気にかけているのは
贔屓目でなくともわかるし、
スレイもそれが分からないほど鈍感ではないと思う。
時折しみじみこぼすスレイの「ありがとう」を聞いて、
むしろ自分を気にかけてもらっていることは
ちゃんと感じることができる人だと私は思っている。
ミクリオは
人間のスレイが対面する心の痛みや葛藤を
「分かってあげられているのか分からない」
ってことなんでしょう。
でも本当の気持ちはその人自身しかわからないから、
「分かってあげよう」とすること、
分からなくても「寄り添ってあげよう」とすることだけでも、
本人は助かっているのではと思います。
それはミクリオは十分できているのではないか。
なのにそれが「分からない」のは考えすぎて
思考が一周回っているのではないか…
テイルズオブ大全のミクリオのページにも書いてあった
「ああ、しかし本当は。自分が人間であったなら、より多くを知り、
寄り添うこともできただろうに。友と同じ時間を生きることができたら、
魂を引き写すように癒せるだろうに」
もう十分できていると思う…!
しかしグレイブガント盆地の戦争では
スレイは助けに入った木立の傭兵団のルーカスや、
「ば、化け物……」
「あ、悪魔だ!ハイランドが悪魔を連れてきた!」と
ローランス兵にまで怯えられてしまった。
スレイは平気なふりをしようとしつつ、
それが隠しきれていなかった。
「スレイ、彼らもいつか分かってくれる」
「そうですわ」
「ありがとう…気休めでも今はうれしい」
もし人間の仲間がいたら痛みを分かち合えたのだろうか…。
心の痛みだけではなく、
災禍の顕主ヘルダルフの前では
スレイの霊応力が麻痺し
ミクリオたち天族はなすすべがなかった。
その状況を助けたのがスレイと同じ人間であるロゼ。
「スレイだけが…人間だから?」
「そう。スレイには本当の意味で
導師の宿命を共感できる人間の仲間がいないんだ」
「…あたしにスレイの仲間になって欲しいんだ」
「決めるのは君だけどね」
ロゼは顔を上げる。
「……ねぇ、名前なんてー」
あんなに天族を幽霊と怖がっていたロゼが
ミクリオの話を聞いて
名前を聞こうとするまで心を開く。
「ミクリオ!来てくれ!」
「はいはい」
「ミクリオ!」
ロゼがミクリオの名前を呼び、目を凝らす。
何もなかったはずの空間に
人形が見え…
ロゼは驚いて突き飛ばす。
見えたロゼと見られたミクリオが
2人とも驚いてるのがかわいいデス…
ゴロゴロとミクリオはスレイの元に来てくれた
「ミクリオ?!」
「はぁ…はぁ…見えた…けど、やっぱ…こ、こ」
「さ、さすがにひどいんじゃないか…?これは…」
「勘弁して!やってやるから!スレイ!ミクリオ!それと……」
ロゼに見えたものは自分の隣を
音も立てず歩く黒ずくめの男性の天族と
床に転がってるミクリオとスレイと戦っている大きな憑魔
「ぎゃああああ~!!」
「何?何なんだ?」
「あ、あ、あたしも戦う!」
「彼女は決心したようだ。もちろん彼女の意思でね」
スレイの中に戻ったミクリオに代わり、
従士契約をするためライラが現れ
ロゼに微笑みかけるとロゼは固まったように笑う。
「…ありがとう」
私は最初はロゼはやけにすんなり決めたなと思った。
まだ導師のやることも何も知らないのに。
でもきっかけになったのは
「スレイには本当の意味で
導師の宿命を共感できる人間の仲間がいないんだ」
「…あたしにスレイの仲間になって欲しいんだ」
の「仲間」だと思います。
後々ロゼのこと掘り下げが来るので詳しくはその時に書きたい!
ロゼの従士契約のための時間稼ぎ。
「ですが、スレイさんに真名をつけてもらわないとー」
ライラに言われたスレイがとっさに決めたロゼの真名は
『ウィクエク=ウィク』
ドラゴニュートとジリジリ戦っていると
デゼルもライラと何やら契約をしたという情報。
そしてロゼがいきなり火神依で現れる。
大剣を持って颯爽と攻撃をとびかわす橙の瞳のロゼ。
「なんか、めっちゃやれそう!」
ロゼは普段は髪が長くなく、スカートにズボン(であってますか…?
首にはスカーフを巻き動きやすく露出が少ない格好をしているので
神依の姿の金色の髪が伸び、
背中や肩まわりが露出、スカートにニーハイ(であってますか?
のとても可愛い姿が新鮮…!
前より露出は多くなっているものの、
動きやすいレオタードや大きな神器、大きな立ち回り、
隠しきれないロゼの活発さがいやらしさを全く感じさせません…!
惚れる…
「ようし、一気に」
デゼルは神器の短剣を投げ
スレイはそれを受け取る。
「決めるぞ、導師!遊びはもう終わりだ!
俺の神依を発現させろ!」
デゼルとの風神依が使えるだと…!
(この流れとBGMがかっこよすぎて震える)
デゼルの真名は『ルウィーユ=ユクム』
「実戦で実践ですよロゼさん!」
「なんですと!?」
風神依は背中に翼の様に神器の短剣が展開している。
それを飛ばすんだな!と思いきや
風の力で自身が突っ込んでいくという…。
敵に突っ込み止まるので敵の近くで停止されても!と
いつも焦ってしまう。
とてもかっこいいのだが!
ドラゴニュートを浄化するとそこには
「犬の天族?」
犬嫌いのミクリオが言った?
地神依で決めたロゼは急に苦しみだし
倒れそうになるところを
支えようとするスレイ…を押しのけて支えるデゼル。
「ロゼだと思った?ワタシよ」
エドナの声が聞こえ即座にその手を離し
神依を解かれたロゼは床にペシャリ。
「よっぽどこの子にご執心なのね」
「なんのつもりだ!」
「あら。あなたが陪神になったワケが
スレイたちにわかりやすく伝わったと思うけれど?」
ドラゴニュート戦で
ロゼだけでなくデゼルも陪神になっていた。
ニコッと笑うスレイ。
「導師、俺はー」
「わかったよ。デゼル」
「聞け!」
事情があるなら無理に話さなくても
いいんだよと言わんばかりに
優しさを見せるスレイさん。
デゼルは自分の目的を話し始める。
デゼルは神依の力で成したいことがある。
そのために陪神になりその力を利用させてもらおうと。
それは
友を殺し「風の傭兵団」に濡れ衣を着せ
犯罪者へと堕とし暗殺ギルドとしてでしか
生きていけなくした憑魔への復讐。
以前エドナに会いに霊峰に行った帰りの
フォルクエン丘陵にてライラはデゼルについて
流浪を好み、最強と詠われた傭兵団を
気に入って共に旅をしていたと聞いていたが
なぜ暗殺者に?と話していた。
「…その傭兵団に何かあったのかしらね」
「訳があるんだな。暗殺者と共に居なければならない何かが」
「それにしても暗殺者と共に居て憑魔になってないなんて」
「あの暗殺者が穢れを生んでないんだ」
「まさか」
「純粋で清らかな心を持つ人は穢れを生まない……
あの暗殺者はスレイさんと同じなのですね」
「暗殺者が純粋で清らかだって?そんな事ってあるのか?」
「見た通りよ」
デゼルはかつて「風の傭兵団」と共に旅をしていた。
しかし憑魔にデゼルの友を殺され
「風の傭兵団」はなんらかの濡れ衣を着せられ、
暗殺ギルド「風の骨」になってしまったらしい。
「なんだ。それなら歓迎するよ。その憑魔を鎮めればいいんだな」
「ふん…それだと救うだけだ。俺の目的は復讐だと言ったろう」
その憑魔を殺そうとするデゼル。
ミクリオはライラに
なぜこんなヤツを招き入れたんだと怒りを見せる。
復讐に取り憑かれたデゼルが
これまで憑魔にならずに済んだのは
「穢れない器」があったからこそ。
その器がロゼ。
ロゼがスレイ達と旅をするのならデゼルは器を失い、
復讐心が穢れと結びつき憑魔になる。
デゼルは復讐の相手と同じ憑魔になるのは死んでもごめん。
事情は分かったけれど一緒に行く以上、
勝手な振る舞いはさせないとミクリオ。
デゼルはこれでも天族の端くれだから
憑魔退治は協力すると話す。
デゼルはロゼに
友と風の傭兵団を陥れた憑魔への
復讐を目的としていること、
ロゼを器にしていたことは
黙っていてもらいたいという。
ロゼは自分の意志と力で
これまで生き抜いてきたと思っている。
デゼルが天族が見えないロゼを勝手に器にし
何をしてきたかなど知る必要はない。
風の骨の前身は風の傭兵団。
風の骨の頭領であるロゼとは
関わりが深いはずなのに
デゼルは秘密にする…
デゼルは外見も性格も話し方も少し怖い天族であるが、
ロゼに対しては何か思い入れがあるようだ。
先程ロゼには黙っていてもらいたいと話したときも
少しやわらかかった。
エドナが急に倒れてるロゼに神依して
「これでみんなトモダチ、ね!」
「その娘で遊ぶな!ちゃんと看てやれ!」
「大丈夫よ。怖くて気絶してただけだから
あなたが床に叩きつけた事の方が効いてると思うわ」
ロゼと犬の天族が元気になるまでしばしの休憩。
この時のBGMが優しくて好きなんです。
デゼルの称号
「鎖の魔手」まるで手足のように操るというが、こういう長ものをそれされると超危険
「風の護者」風速で斬り裂き、風圧で弾く。変幻自在に風を操る術士の称号
「旋風術士」風の持つ動きを制御し、敵に容赦ない斬撃を叩き込む術士の称号
「黒の狩人」数多くの憑魔を狩る者の名。彼がまとう風は触れる者すべてを斬る
デゼルの称号には全部に「石化防止」がついている。
エドナの称号がクラスアップ
「傘使い」傘を使う。子どものいたずらの延長線上のような気にもなる
「地遣い」水を完全に遮断できる夢の傘を持つ魔性の女
「地術士」防御力の象徴となる地を司り、支援系の攻撃術も得意とする
↓
「傘の魔手」魔女のような傘使い。真似できそうだがやっぱりできない
「地の護者」硬く強く。大地を攻防に使いこなす練達の術者に与えられる称号
「地脈術士」地脈を味方とし、回復術を広範囲に展開することが可能
良いお年を!