交 流 分 析 

 

心理カウンセリングの療法のひとつに、交流分析というものがあります

対人関係、コミュニケーションの取り方などで悩んでいる

場合に多く用いられる、「いま、ここ」を大切にする療法です

 

私たちがコミュニケーションを取るのに多く用いているのが、会話です

言葉によるものだけではなく、表情だったり、しぐさだったり、行動であったりもします

日本人は「空気を読む」ことにも敏感で、コミュニケーションを取るときの入り口として重視することもありますね

 

前回、少しお話しました“ストローク”について

 

他者との関係を築こう、関わろうとするときにはプラスストロークをすると

円滑に、お互いが気持ちよく交流ができます

「自分は相手に受け入れられている」

「私という人間が、認められている」

と感じられ、安心感が得られてリラックスしている状態です

 

お子さんと一緒にいる時、身体接触をしてみてください

頭をなでる、抱っこする、ハグする、手を握る、背中をさするなど…

オキシトシンなどの脳内ホルモンが分泌されて精神的に安定します

 

逆に何か子どもを叱る場面、いけないことをして注意をするとき

マイナスストロークをしてしまうことがあります

言葉や態度、表情がきつく、険しくなってしまい

子どもには怖い、驚き、悲しみ、ときには怒りが生じます

暴力を振るってしまうのは典型的な虐待ですが、上記のものでも

精神的な虐待となることもあります

人は攻撃されると自分の命を守るために、逃避することが本能として

備わっています

逃避するために体が動くことが必要で、そのために緊張状態になるのです

リラックス状態では、とても瞬時に逃げられませんね

幼い子供は急激な緊張状態が続くと、精神的に耐えられなくなるので

逃れるために少し心を開放し、泣く行為に入ります

それでも上手く解放しきれないときに、パニックとなって緊張状態と泣く

行為で制御がとれなくなってしまうのです

こんな状態のときに、何を言っても伝わることはないですね真顔

まずは、受け止めてあげてください

「そうだね。〇〇〇だったんだね。」

「うん、そうだね、わかった。」

できれば、身体接触しながら声掛けしてあげるといいですね

くれぐれも、親御さんがキレ気味に言うことはしないように長音記号1