交流分析 

 

心理カウンセリングの療法のひとつに、交流分析というものがあります

対人関係、コミュニケーションの取り方などで悩んでいる

場合に多く用いられる、「いま、ここ」を大切にする療法です

 

人との関係性で大切な立場は

自己肯定・他者肯定

あなたも私もお互いを尊重し、存在を受け入れます

という考え方です

 

他者と関わるときの傾向を理解し

現在の対人関係がどのように成されているかを分析していきます

もっとよりよい構築方法がないかを考えてゆくものです

 

他者との関係を築いてゆくのには“会話”は欠かせません

非言語・身体的なものを含めた会話のやりとりを“ストローク”といいます

この“ストローク”には

プラスストローク     なでる/うなずく/ほめる  など

マイナスストローク   殴る/ぶつかる/けなす/軽蔑する など

がありますが、人はプラスストロークが欠如してくると

マイナスストロークでも受けたいという衝動が生まれます

生きていくために本能で求めてしまうものです

さらに、実際の日常生活での人との関わりで、どんな時間を過ごして

いるのかを考え、改善できるかを考えていく「時間の構造化」

することもあります

①引きこもり      身体的にはそこにいるが、他者と関わりを持たない

②儀式              挨拶や自己紹介など社交的なやり取り

③暇つぶし        軽い表面的な会話

④活動              目標達成に向けて話し合ったり、成果のために共に取組む

⑤ゲーム           自分の思い通りに操作しようとする

⑥親密さ           お互いの存在や価値観を認め合うコミュニケーション 

この6つの対話を用いて他者と関わっています

 

ある日の1日を振り返ってみてください

どのくらいの時間を各コミュニケーションに使っていましたか?

もしくは、お子さんとの時間やパートナー、ご夫婦の時間は

どれにあたりますか?

⑤ゲームは、文字通り自分からある目的のためにしかけていき(無意識

に行っている、気づいていない場合がほとんどですが)、結果的に

相手も自分も後味の悪い、モヤモヤした、気分の悪い思いで終わって

しまうものです