「ふわぁーっ!!終わったーーーー!!」

「未来、頑張ったわね!!あ~んなペケなテストが

こ~んなにもマルになるなんて★」

「ほんとぉーにだよ!!!

蒼が教えてくれたんだぁーっ!!!!」

ただいま、私たちは、学校の近くにある喫茶店でおしゃべり中です^^

そう、ご覧のとおり、私は見事にテスト合格したのです☆☆☆

「蒼君、すごいねっ!!キャァーー!!私も蒼君に教えてもらいたいっーーー!!」

「あんた、彼氏いるじゃんっ」

彼氏がいるのにも関わらず、蒼に教えてもらうなんて言い出されたもんだから、

私はすかさず反論した。

「ハハハ!じょーだんよ!確かに蒼君に教えてもらえるなら教えてもらいたいけどさ、

私には、優君がいるしねっ★

・・・だから、ご安心を♪」

と、なみがにやにやしながら言ってきた。

「・・・ご安心??何をー??」

「そのうち、分かるわよ。・・・蒼君はもう気づいてたりして。」

「???」

私は、なみの発言にハテナマークがたくさん浮かび上がる。

「ま、とりあえず、ライバルは多いだろうけど、頑張ってね☆

てか、お腹空いたぁーー!私、レアチーズタルト食べるー♪」

「ライバル??・・・って、私も何か食べるーー!チョコティラミスにするぅー♪すみませーん!」

なみの言葉が気になるけど、ケーキの誘惑には勝てない私。

「レアチーズケーキ1つと、チョコティラミス1つと、あと・・・、

持ち帰りで抹茶シュークリーム1つくださいっ!」

「かしこまりました。少々、お待ちください。」

「はーい!」

店員さんが礼儀正しく、頭を下げて、甘い香りのする厨房へ向かった。

「シュークリーム、蒼君のでしょう?」

「えっ!!何で分かったの!?」

なみが私の考えを透視したから、わたしは目を丸々しながらなみを見つめた。

「だって、未来見てたら、分かるよ♪」

「エ、エスパーっすか??」

「アハ八ッハ!んなわけないじゃぁーん!ほんっとに、未来可愛いっ!」

「か、可愛いなんてーっ!!!やめてよぉー!!」

私は照れながら、じたばたする。

「あ、可愛いって言われたほうが気になんのね。」

そんななみの言葉も聞こえないぐらい、うれしかった。

そして、私たちはケーキを食べた。私は、なみのケーキがおいしくって、ついつい半分も

もらっちゃった。でも、いいよ!なんて言うなみは優しすぎるっ!!

今度は、私が何かおごるね!と、言って、喫茶店で別れた。


「少し、暗くなっちゃったな。蒼、大丈夫かな。」

私は、抹茶シュークリームが入った箱を握り締めながら病院へ向かった。


「蒼っーーーー!私、ななななんと、合格しちゃいましたっーー♪」

「おおーー!!未来、やるじゃん!俺の話、ちゃんと聞いてくれてたんだな・・・。」

と、感動したように蒼が言うもんだから、私は少しほっぺをふくらませた。

すると、急に蒼の顔が赤くなっていく。

「蒼っ!顔赤いよっ!大丈夫??しんど・・・い?」

「うんうん、大丈夫だよ。」

と、私は心配したけど、蒼はいつもの蒼にもどった。

「なら、良かった♪・・・あ、あとね、蒼の好きな抹茶シュークリーム買って来たよ!」

と、私は冷やしてあるシュークリームをとりに、冷蔵庫へ向かった。

背が低い私は、シュークリームをとるのに必死で、

「・・・ヤバイ、反則。」

なんて、蒼の言葉が耳に入るわけもなかった。




「あと、ここをこうして・・・、ん、OK!!」

「わぁ!!できた!!ありがとう!!!

やっぱ蒼は頼りになるなぁ~!!」

「ハハハ、褒め過ぎ。未来だって頑張ってんじゃん。」

ここは病院。今は、蒼のお見舞いに来たんだけど、

来た私が勉強を蒼に教えてもらい中。

赤点ばっかの私のテストを見ると、いてもたってもいられなくなったみたい。

(まぁ・・・確かに、私がどうしようもないしね・・・。はぁ・・・。)

下をうつむいてため息をした私を見て、

蒼は私の頭をなでながら、

「大丈夫だって!!今から頑張れば、未来に道はある!!

・・・それに、元気がとりえの未来が元気じゃないなんて、未来じゃないし。

俺は元気な未来がすげー好きだから。」

その言葉に私は思わず笑っていく。そして、シャーペンを

右手で高くあげて、

「うっしゃー!!まっとれべんきょーう!!そして、

さよなら、赤点!!今までお世話になりましたぁー!!!」

「あの、もう少し声のボリューム下げてもらえますか?」

と、看護婦さんに注意をされた。

「あ・・・すみませんっ。」

顔がだんだんと赤くなっていくのが分かる。

「ハハハ、そうでなくちゃ、未来は。」

「えへへ・・・。」

私は、蒼のその言葉を褒め言葉で受け取った。

そして、私は歯を食いしばって、

「決めた!!私、次の講習で、合格する!!

だから、蒼も応援して!!」

と、意気込んだ。

「お~!!未来ならいけるって!!

結果楽しみに待ってる!!」

「うん!!びっくりしすぎて、腰抜かさないでね!!」

「OK!」


そして、それから私は猛勉強した。

きっと、蒼がいなかったら、私はここまで頑張れなかったと思う。

蒼がいてくれたから、私は頑張れるんだ。

(蒼を喜ばしてあげたいなぁ!!)

そう思うたびに、顔がにやける。

「よし、今日もがんばろっと!!」

そして、私は今日も勉強を始めた。



「君と。」



ミーンミンミンミーン。

夏!!  プールにカキ氷、お祭りに浴衣!!

そして、なんといっても夏休み!! 今年の夏の予定もばっちし!!

「えー、今から呼ぶ奴は夏休みに講習を受けてもらう。

天野、白沢、山本、清原、横田、えーっと、

そして、中野。以上。」

・・・の、はずだった。

「うわーーーん、講習なんてどんだけの悪魔よぉーーー!!!

私の予定が・・・! 私の予定がぁぁー!」

私は、中野 未来   ただいま講習のせいで泣き崩れ中。

はじまって早々、ごめんなさい汗))

「まあまあ、私が教えてあげるから。・・・でも、

テスト勉強の時、ぐーたらしてたのは、どちらの誰かさん?」

「うっっ。」

親友の亜美に斬りを入れられ、思わずドキッとした。

「夏休みエンジョ~イ!!・・・の、前にあんたは、

講習エンジョ~イ!!・・・だから、頑張って勉強するんだよ?」

「こ、講習エ、エ、エンジョ~イって・・・おっそろしぃ~~~!!」

思わず、耳を塞ぐほどの恐ろしい暗号だった。

「・・・それに私、蒼のお見舞いも行きたいのに・・・。」

「・・・蒼君、最近どう?」

「んー、詳しいことはよく分かんないけど、あんまり良くないみたい。」

「そっかぁ。おだいじにって言っといて。」

「うん、ありがとう。」

蒼というのは、私の幼なじみ・・・と、いうか兄弟みたいなもん。

蒼がお兄ちゃんで、私が妹みたいなぐらいに仲がいい。

そんな蒼は、チョーモテル。最低でも1年間の内、

16人以上の子に毎年告白されている。

でも、蒼は生まれつき体が弱くて、今年の春ぐらいから入院している。

(今日も、お見舞いに行こうかな。)