東野圭吾さんの『白夜行』を読み終えました!

 

近所の図書館で借りてきてからはや3週間…ものすごい読み応えだった…

※筆者、本を全く読み慣れてないので読むのがめちゃ遅いのです…( ゚Д゚)

 

達成感やら感動やらが冷めぬうちに、感想やらなんやらゆる~っと書いてみます~。

既にこの本を読んでいる方向けなのでご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

【!ネタバレ注意!】

 

本ブログでは、小説の具体的な内容に触れています。

つまり重大なネタバレがさらさらっと出て来ます。

まだこの本を読んでいない方はご注意ください!

 

その他↓

※性的表現注意

※適当な憶測、妄想注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いや~…読み終えました。読み終わってしまいました。

登場人物がすっごく魅力的だったこともあって、終わってしまうのがなんだかさみしい感じ。

 

ぎっしり並んだ文字に最初はしり込みしたけど、最後まで読んでよかった。

 

 

この『白夜行』、東野圭吾の傑作、代表作と言われているらしいですね('ω')

あまり本を読んだことが無かった私も引きずり込まれるような魅力がありました~。

主人公の男女2人の心情が一切描かれないのが特徴とは知っていましたが、これ程まで

読者に想像させる幅を広げられるとは。東野圭吾さんすごい!

 

 

 

 

《あらすじ》

 

 

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。 (解説・馳 星周)

 

絶望の白い光…『白夜行』というタイトルに にふさわしい表現(/・ω・)/

 

白夜は、真夜中になっても薄明るいか太陽が沈まない現象。

主に北極圏や南極圏でみられます。

 

「太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。」

雪穂が歩む絶望の暗い人生を、亮司がまた絶望の白い光で照らす。

それで「白夜を行く」…『白夜行』なんですかね~。憶測ですが(´ー`)

 

 

 

《亮司のこと》

 

 

亮司って何考えてたんでしょうか。彼の本質って何だったんでしょう。

 

切り絵を子供に配ったり、なんだかんだで典子が大阪に着いてくることを許したし…なんだか、ただの冷酷な犯罪者ってだけとはとても思えないんです。

誰のことも信用してないだけで、根っこの部分は結構あったかいような…

雪穂のことも、恐らく本気で愛してたんじゃないかなぁ、と私は思っとります。

 

 

たしか、質屋殺しの動機は「自分の父親が雪穂を買っていたのを目撃してしまったから」という風に推理されてました。雪穂がそんな目に遭っているのを見て動揺したのと同時に、自分の大切な人をよりにもよって父親に奪われた気分にもなったのかな…なんて私は思います。

 

もしかして、この時に性行為中の父親を見たトラウマから、亮司自身は射精障害になってたのかな。してると、自分とあの時の父親が重なってしまう…みたいな。

 

 

小さいころに罪を犯してしまい、もう表の世界では生きられなくなってしまった…

表の世界からあえて身を引いて、雪穂を裏の世界からバックアップする。

彼女が夜を昼と思って生きられるように、夜の世界の太陽になる…

 

亮司はずっと、純粋に雪穂の為に生きてきた、無垢な少年なのではないでしょうか。

 

…極端な話、唐沢雪穂の「最初の被害者」とも言えるのでは…なんて思ってしまいます(-""-)

 

 

 

《雪穂のこと》

 

 

自分の魅力をよく理解し、周りの人間を利用して強く生きる女性。といった印象。

他人に対する接し方、男性への近づき方など…美しいけどどこか「人間味が無い」。

唐沢雪穂は「造花」のようだとも感じました。

(美佳も、うちの家全体が造花になってしまうのではないか。と言ってました)

 

 

女性を襲う、今枝を殺害するなどの犯罪行為の実行犯は、いつも亮司でした。(たぶん)

自分の身の安全が第一。その為に脅威を排除する。手段は「男を使う」。

強くしたたかな女性だと思います、ほんと。恐ろしいくらいに。

 

 

幼少期、実の母親に売られて男の相手をさせられていた雪穂。

自らの経験から、性的な被害に遭った人間に対してどのように接すれば心を開かせることができるのか熟知していたように思われます。

 

「男に襲われた時のことを思い出しそうになったら、あたしのことを思い出すのよ」

「かわいそうに」

美佳に言ったこのセリフ、見たときはぞっとしちゃいました。

 

これらは、美佳が(恐らく亮司に)襲われた直後の雪穂のセリフです。

傷ついた美佳に優しく接することで弱みにつけ込む。強引に押し切ることで相手に考える猶予を与えない。自分も同じ体験をしていることを利用し、同情することで心の壁を破壊する。

このような手順で、自分に都合の悪い女性を懐柔してきたのでは…なんて。

 

恐らく、作品内で他に襲われた女性たちも、同じ手口で雪穂に従順になっていったのでしょう。

美佳は雪穂に対し敵対心を露わにしていましたので、ターゲットにされてしまったんですね。

 

 

あとはー…雪穂って亮司のことどう思ってたの?って人によって意見が分かれそう。

私的には「特別な男性だけど、愛しているとは言えない」じゃないかなと。

 

亮司が自殺した時、愛する人を失って悲しむというより…

「失った」「ひとりぼっちになる」ことによる「絶望」だとか、空虚みたいなものを感じました。

単に、これからどうしよう。みたいな冷たさ。


作品中に「男性の愛し方が分からないの」とも語っていますし、愛情というもの自体を知らなかったのでは。とも考えられます。

 

 

 

《あの後どうなったのかな》

 

雪穂はまた新たに男を捕まえて利用するような気がする…( '∀')

「桐原亮司程ではないけど仕方ない」みたいな…さすがにここまではないか(笑)

 

一成に近づくのがハッピーエンドルートな気はするけど、雪穂はそうしない気が

するんですよ~。なんとなくなんだけど。

一成って美佳同様鋭いところあるし、雪穂が利用するには都合が悪い男なはずですしね。

 

笹垣さんは燃え尽き症候群まっしぐらなんでしょうか…

雪穂を追う、なんて展開があったらアツいけど、捕まえられなさそう。(笑)

 

 

 

 

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…はい、というわけでした!

殆ど根拠なしの憶測ばかりで失礼いたしました(;^ω^)

 

次は、同じく東野圭吾さんの『嘘をもうひとつだけ』を読もうか

東川篤哉さんの『謎解きはディナーのあとで』を読もうか迷っております。

 

白夜行そこそこ重かったから、次は明るい方にしようかな~。

 

 

 

では、また本を読み終えたら(かつ気が向いたら)感想書いてみようと思います。

 

ここまで読んでくれた方がもし居たらありがとう!I love you!神様!結婚して!

 

…あ、既婚なの忘れてたわ。最後のやつ無しで。(笑)