こんなブログを立ち上げておきながら、なかなか不倫を辞められず、闇のような日々をすごしていた時のこととそして今思うこと。

不倫を楽しんでいて、別に苦しくもないし、お互いがOKなら、問題ないよね。
と思っている人や
不倫をしてる女なんてくそ。されたほうの身にもなってみなよ。汚い女め!(ごもっともですが)
と思っている人には、ばかばかしい話かもしれませんが。


私はもともと不倫がしたかったわけじゃない。
都合いい話かもしれないけれど、本当に本当だ。
普通だったら、家族のいる人のことなんて、はじめから好きになんてならない。
これもどう考えても、普通にまっとうで、私もそうだった。

なのに、私は家族がある人を好きになってしまった。
いくら家に帰ってなくても、離婚をすると言っていても、不倫は不倫だ。
それ以上でもそれ以下でもない。

だから、久しぶりにできた、とても好きな人のことを私は誰にも言えなかった。彼は、私に愛してるとたくさん言った。やりたいだけで、会っているとは思えなかったし、旅行やおでかけもたくさんした。

どんなに仕事が大変でも、ちゃんと相手をしてくれていたし、毎日うちに帰ってきてくれて、一緒に寝た。

彼が結婚さえしていなければ、普通のカップルと同じようなことをした。
だけど、彼は結婚していて、それが、普通のカップルではしない、気の使い方や、けんかの原因になって、そのクサクサしてささくれだった気持ちを、普段は見て見ぬふりをすることで、彼と一緒にいることを正当化していた。

ちゃんと付き合えない。
これが、私にとっては、つらかった。
そしてそれ以上に、どうして、こんなことをしてしまっているのだろう。この人の帰るべきところは、ここじゃないのに。
と、不倫なんてしている自分が、本当に嫌だった。

友達夫婦と遊んで、子どもが私になついてくれる。
姪や甥が、何も知らずに私の膝に入ってくる。
父と母がこの年になっても独身な私を、やさしく受け入れてくれる。
夫の浮気で悩んでいる友人に相談をされる。
友達が、普通に出会った彼氏と付き合い、そして結婚していく。

そんなごくごく普通のシチュエーションを、私がすごく汚しているような罪悪感があった。

なのに、彼と会うことを辞められなかった。
誰にも言えない。本当の意味で自分が1番になんてなってない。
そんなのわかってるよ!でも、こうやって仲良くしていたら、いつかは彼とちゃんと付き合える日が、堂々と一緒に居られる日が来るかもしれない。
なんて、意味不明なことを思ったりしてた。

彼の家族はどう思っているんだろう。どうして、帰ってこない彼を本気で連れ戻しに来ないんだろう。きっと、夫婦関係が破綻してるんじゃないか。
なんて、自分に都合のいい解釈をしたりした。

自分の家族も大切にできないような人が、そこと別れて、私のことろへ来たところで、きっと私のことだって大切にしてくれるわけがない。
現に今、彼は誰のことも幸せにしていないじゃないか。

けんかしたり、気まずい話になると、「もう会わない」と言い出す彼を心底
めんどくさいやつ
女々しいやつ
バカみたい
と思った。
彼劇場に一晩付き合えば、彼は「やっぱり、一緒にいよう」っていう。
もう、それも知っていた。

その彼劇場の主人公はもちろん彼で、彼は彼の都合で生きている。
そして、それの舞台を見ているのは私で、彼の舞台には不倫をしている以上は上がれない。

だから、私は(明日も仕事なのに、またこれか)とうんざりしながらも、彼と一緒にいられるならと、その彼劇場に朝まで付き合う。
ウトウトして、半分話なんて聞いてないときもあった。
でも、隣に座って、うんうん。そうだね。
と相槌をうつ。これで、ちょっとした「もう会わない」はだいたい回避できていた。


どうしてこんな思いまでして、しかも、会ってたって、付き合ってるわけじゃないのに、なんで、私はこんなことを続けているんだろう。

何度も自問自答した。
でも、彼と仲良くなって、一緒にいて、楽しい時間を過ごし始めると、そういうことは後回しになって、そして、ズルズルと、不倫を続けていた。


現に一度離れたときに、つらくて、つらくて苦しかったから、私はもう、好きな人とうまくいかなくても、一緒に居られるだけいいと思っていた部分もある。

やめたい。って思ってても、そんな気持ちが渦巻くと、目の前の彼を優先して、結果、なにも変わらずに、過ごしていた。

そして、心のどこかで思っていた
不倫は、自分から絶対にやめてやる。ただでさえ、付き合えてないんだから、ここは私が終わらせたい。

と。
彼劇場の「会わない」で終わらせるのだけは絶対に嫌だった。


だから、私は、ふと自分のことを心底「本当に最低な奴」だと思えたときに
自分から、彼に終わり宣言をした。

彼にとっては、鼻くそほどのダメージもないかもしれないけれど、私には、自分から終止符を打つことが必要だった。
そして、やめた今、どんなに寂しくても一人でも、彼のSNSで彼の顔をみて心臓が「ドス」って重く痛いときがあっても、後ろめたさもなく、スッキリとしていて、あの時に感じていた、さみしさとは全然違う。

心から思う、

本当に、不倫、終わりにしてよかった。

私の場合は100%ないけれど、もしも、本当に彼が私を愛しているならば、次は、不倫ではない形で、きちんとしてくれるはず。だけど、それには、家のローンや権利、子どもとのことやもろもろの手続き、そんないろいろなことを乗り越えなければいけない。
なにより、家族という一つの形を終わらせないといけない。それに、奥さんは、彼になにか嫌なことをしたのだろうか?してないよね。そんな人を、あっさり捨てるような人だったら、それはそれで問題だよね。
今のままの生活をどこかで担保しながら、自分勝手に、別居という形で、今目の前にいる、好きっぽい女(私)と、一緒に恋愛のようなものをしていただけだから。
どんなにいい事言ったって、不倫という形にしている男なんて、みんな、そう。
そして、そんな男と一緒になって不倫している女なんて、本当に最低。


だから、不倫をしててつらいなら、不倫が苦しくて仕方ないなら、やめたいと思うなら、彼を失うのを恐れないで、ちゃんと自分から終わりを宣言して、やめてほしい。
彼が本気であなたを幸せにしたいと思っているなら、今すぐ、この関係を終わらせるはずだよね。
それをしないって、それが答えだよね。

不倫はいけないことだよ。
もちろん倫理的にもダメ。法律的にもダメ。
そういうこと以上に、彼の後ろ側にいる家族に対してしていること、自分の時間、身体と気持ちをすり減らしてまで、続けることでは絶対ない。

私も辞められた。だから、不倫を終わらせたいと思っている人は、大丈夫。やめられるよ。
自分の気持ちに、そういう思いがあるうちに、ちゃんと、終わらせてほしいな。

えらそうなこと言えた立場じゃないけどね。
でも、していたからこそ、気持ちもわかるし、不倫なんてしちゃダメだって、言いたいよ。
私だって、おんなじだったから。