相変わらず娘が傍にいると何故か落ち着かない。

連休だからか昨日なんか昼間でもパジャマ姿の彼女・・・。

(着替えたらどう?と言いたいのをグッとこらえる)

疲れてるもんな 束の間のホッとできる期間だもんなクローバー

 

夫が不在だとリビングで本を読んだり、

仕事の資料を確認したりしている。

 

・・・で、私は何故かソワソワと落ち着かない。

何でなのかなぁ。

 

 

 

漫画家の萩尾望都さんの“イグアナの娘”をふと思い出す。

お母さんから見たら、娘がイグアナにしか見えないという作品。

(萩尾さんは昔から大好きで、A-A´とかメッシュなんかがお気に入り)

 

望都さんご本人がお母さんに対する気持ちの葛藤がおありのようで、

作品にもそれが反映されているとのことを何かで読んだ。

確か、お母さんからの愛を渇望している?認められたい!

みたいな感じだったと思う。

 

メッシュでは、主人公の(綺麗な)男の子が、

娘を望んだのに男の子が生まれて落胆した母親からの愛を

幼少時から感じられないというのがテーマだったと思う。

やや正常な感覚を失っている母親が

自分(メッシュ)を我が子として認識していないのを再確認し、

しかも狂気の目で手に持っていた剪定ばさみを

自分に振り下ろそうとしている母に対し、

思わず心でつぶやくシーンが印象に残っている。

 

 

 “あなたが

 そうと望むなら、

 花にも

 鳥にも

 娘にも

 この姿を

 かえたのに

 

 たとえば

 千の死体にも

 

 

 この姿を

 かえてもよかったのに

 

 それは愛ではないにしろ” 

 

 

放心状態のメッシュに感情移入した。

 

 

 

 

 

 

私には娘がイグアナに見えているのだ。

 

作品では亡くなった母親自身がイグアナだった。

主人公の娘はとても綺麗な女の子だった。

 

 

あぁそうだ、私の方がイグアナだ。

私がイグアナなんだから、

彼女の本当の姿、

そして、私が本当に彼女のことをどう感じているのか

私自身が気づいていない本心を教えてほしいとお願いした。

 

すると、最近は答えが思いのほか早くて24時間経たずに来る。

 

 

ある方のブログを読み、胸が詰まった。

その方は大型犬を飼っており、期間限定で

盲導犬候補の仔犬が自宅に来ている。

その飼い犬が仔犬に対して

 

【引用失礼いたします】

 

“仔犬の姿を見るなり

〇〇〇〇は大興奮で

秘蔵のおもちゃをすべて

仔犬の前に並べてですね

 

面倒見がいいっていうか・・・

 

仔犬好き・・・?”

 

この部分を読んで

瞬時に下の子が新生児の頃を思い出した。

娘が三歳違いの弟の頭の上、横にずらっと

お気に入りのおもちゃを置いたのだ。

 

確かに幼い弟を歓迎していた。

私がお風呂で下の子を入れていると、

足ふきマットのところで、ひとりで賢くおもちゃで遊んで待っていた。

弟をかわいがり、お手伝いをしようとスタンバっていた。

 

でも私はその健気な想いを汲んであげられなかったように思う。

 

ずっと、ずっと、一度も弟をいじめたことなどなかった。

 

 

     こういうことか・・・

 

 

 

 

 

 

泣けてきています