3種類ある大正琴の教則DVDですが(https://ameblo.jp/asafu1yoshiya2/entry-12477564492.html)、今回は2つ目の「わかりやすい 大正浪漫 大正琴入門」を見ていきたいと思います。

制作は2004年、販売はライリスト社(琴修会)で、時間は28分、定価は税込2,625円です。

内容は、4つの大まかなステップに分かれていますが、各ステップ内の諸項目の頭出し(選択)はできません。

副題に“大正の懐かしい音色”とある通り、「大正琴≒レトロ」と位置付けされています。

演奏のインストラクターも“人生経験豊かな”ご婦人(琴修会副会長の岩間みち子さん)で、別途、男性のナレーションが入ります。

練習曲は「さくらさくら」「花かげ」「通りゃんせ」「船頭小唄」の4曲で、数字譜(用紙)も付属していますが、画面上の演奏位置を示すカーソル移動はありません。それでも左手の運指が記載されているので、練習しやすいです。

練習曲とは別に、ストリングスなども含めた合奏が2曲(「宵待草」「影を慕いて」)聞けますが、イメージ映像のため、演奏している様子をきちんと知ることはできません。
映像は全体的にクリアーとは言えず、静止画像や文字はやや荒いです。ノイズは所々大きくなる場面があります。
メインで使用されている大正琴は、ライリスト社の「エリーゼ」という機種で、6弦26鍵、スプルース製で定価27,300円。

合奏部など使われているのは、「曙」という機種で、もう少し高級そうですが、詳細は分かりません。

(こちらは琴修会のHP画像)
また使用はされていませんが、DVDパッケージに写っているのは「若草」という機種で、6弦26鍵、ナトー、スプルース単板、メープルで作られた39,900円のもの。

(こちらは別途拾い画像)
余談ですが、現在ライリスト社では、「均等鍵盤」の大正琴をメインに使用しているようです(機種によって違うが、定価54,000円くらい。https://ameblo.jp/asafu1yoshiya2/entry-12477560624.html)。
総論)
4曲分の練習にはなります。ただ全体のイメージが暗く、古めかしいので、見る限りには面白くはありません。
(ちなみに、この琴修会には面白い講師が複数います。「琴修会の先生たちのユニット『プリティウーマン』」https://ameblo.jp/asafu1yoshiya2/entry-12477563017.html)