オートハープは、基本「コード(和音)演奏」をかんたんに出来るようにした伴奏楽器ですが、メロディーを同時に弾く「ソロ演奏」も可能です。

オートハープでソロ演奏をする場合は、専用楽譜が必要となります。
市販されているものを買うのが一番ですが、外国の輸入盤しかありませんし、その楽譜の中に自分が弾きたい曲がなければ、自作するしかありません。

ちなみに、自分が持っている楽譜は以下の3つです。

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どれも賛美歌の楽譜集ですが、
一番左のものは、掲載されている全ての曲に「伴奏用」と「ソロ用」のコードがふってあります。
中央のものは、曲数は多いですが、「伴奏用」の曲集と「ソロ用」の曲集、それぞれ別に分けられています。
右端のものは、伴奏用のみ(歌詞にコードネームがふってあるだけ)。

タイトルにはソロ用か伴奏用か書いてないので、購入後に中身を見て初めて分かりました・・・。(^_^;)

伴奏用とソロ用のどこが違うかは、私が自作した「Happy birthday to you」の楽譜をご覧下さい。

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一般的に、弾き語りなどの伴奏をする際には、上のようなメロディー譜にコードネームがふってある楽譜でOKです(ギターやピアノでも共通)。
しかし、オートハープでソロ演奏する場合は、下のようにコードを変更しなければなりません。

赤丸で囲ったコードが追加挿入されていますが、その理由は、上の楽譜のコードのままでは、メロディー音がミュートされていて弾けないからです。

具体的には、2小節目の一拍目「」のメロディー音(歌詞「バース」の部分)を出すには、(この曲では)構成音が「シ♭、、ファ」のB♭コードに替えるしかありません(4小節目も同様)。
7小節目では、一拍目の「」のメロディー音を出すには、構成音が「ド、、ソ」であるCコードに替える必要があります。

楽器の演奏法は、親指・人差し指・中指の3本にフィンガーピックをはめて弾く場合、中指がメロディー音を担当します。
楽譜に記載された音程の弦を、中指で引っかくようにします。一音だけ狙うのは難しそうに感じますが、オートハープの場合は、隣接された弦は大抵ミュートされているので、「大体その辺り」を弾けば大丈夫です。

親指と人差し指は伴奏を担当しますが、中指(メロディー音)より下の弦(音)であれば、どこでも良いので、中指と同時につかむように引っかきます。

実際の演奏動画を見てみてください。


自作楽譜に「ミニ・オートハープ・ソロ用」と書いてありますが、ミニでない普通サイズのオートハープでも同じです。
また、楽器を抱えても、卓上に置いても同じです。