「なんだ、この楽器は~!!」
置いてあるのを見て驚き、演奏の仕方を知ってビックリ、音を聞いてドッキリ・・・。
 
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これ分類は「擦弦楽器」なのですが、弓で弾くんじゃないんです。右手でハンドルをくるくる回すと音が出るんです(内蔵の円盤が回転して、弦を擦る仕組み)。そして左手でボタン鍵盤を押さえることで、音階を出します。
 
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弦の数や鍵盤の数、ボディ形状もあらゆる種類があるのですが、musicmaker製のこちらは4本弦。中央の2本は同じメロディー音を出し、外側の2本は「ドローン」と言って音階に関係なく「持続音」を鳴らし続けます。
音を聞いてもらえば分かりますが、バグパイプのようなサウンドがします。18世紀には大流行したこの楽器の名前は「ハーディー・ガーディー」。意味は「ギィギィ楽器」というニュアンスらしい。
 
上の写真の楽器は、私が組立塗装したもので、(マニュアル自体の間違いは除き)説明通りに作りました(ピックアップも内蔵させて)。
ただ、うわさ通り音をきれいに出すのはむずかしい、わがままな楽器です。弦に綿を巻きつけ、円盤には松脂を塗りますが、その加減によって音の出方が変わります(特に高音はなかなかきれいな音程を出せません・・・)。
また、温度や湿度で擦れ具合に変化が起こってしまいます。完成した直後は(高音以外は)きれいに鳴りましたが、数ヶ月経つとハンドル右回転では音が出にくくなりました。しかし左回転させてみるときちんとなりました(高音以外は・・・)。
音さえ出れば、演奏そのものは難しくないんですけどね。とりあえず、インパクトは最高の楽器です。よくまぁ、こんな面白い楽器発明したものです。