もしかしてだけど~ つづき | ムスコとおのぼりさん日記

ムスコとおのぼりさん日記

育児日記改め
関西から関東へ移住した親子のなんやかんやを書いていきます

手術準備室と言っても、テレビやら本が置いてある
待合室。
本日は4件の手術。
そのうち、タロウの手術は最後。
手術時間は11時と言うことだが、前の手術が遅れているため、
結局、呼ばれたのは11時半くらい。

手術室では音楽療法士の方が好きな曲を演奏してくれる。
タロウは前日から何にしようか考え、
今年流行の「あまちゃん」を選択。
しかし、音楽療法士さんは「あまちゃん」の楽譜を持ってきていない
とのことで、もう一つ希望曲を…。
「ドラえもん」

手術室には私も帽子とエプロンをして入る。


音楽療法士さんが即興で「あまちゃん」を弾いてくれている。
が、手術室に足を入れたタロウはビビる。
だから、タロウの耳には入ってなかったのかもしれない。
無機質な手術室に私も怖くなった。

手術台には看護師さんが抱っこして寝かしてくれ、
「こわい~」と、麻酔のマスクをつけるのを躊躇するタロウ。
看護師さんと一緒に励まし、
恐る恐るマスクをつけるタロウ。
だんだん麻酔がきいてきて、
微笑みながら、寝た。
その顔を見ていると、かわいそうになってきて、
私は涙が出てきた。
先生に子供の名前と手術箇所を告げ、
部屋を出るが、涙が止まらなくて…。
今でも思い出す度に、涙が出てくる。

そして、30分後、手術が終わり、回復室へ…。
回復室へはダンナも一緒に入り、タロウが目を覚ますのを待った。


タロウよりも早くに手術を終わらせた小さい子達は
麻酔が覚め、少しずつ飲み物を飲んで、
様子を見て、手術後2時間くらいで帰って行った。

タロウは…
と、言うと、手術終了30分後くらいで目を覚ましたが、
青い顔をして、吐き出した。
そして、傷の痛みで「痛い、痛い」と、シクシク泣き出した。
その時も私はタロウのそばにいてあげることしかできず、
またもや、涙が出てきた。
痛くて、泣き叫ぶのではなく、痛みに耐えてシクシク泣く姿。
それが余計にかわいそうで…。

少し落ち着いたら、また眠り、
目を覚ますと、吐く。
と言う状態が続き、夕方5時になり、
とうとう痛み止めと糖分の点滴をすることとなった。


その間、音楽療法士さんといろいろお話したのだが、
タロウほどの大きな子ほど、回復が遅い傾向にあるらしい。
手術までの不安、
赤ちゃんのように泣きわめけず、我慢をして手術台にあがる
と、言う精神的なものもあるみたい。
もっと早くこの症状に気付いていたら、
こんなに辛い手術をすることもなかった。
ゴメン。気付いてあげれなくて…。

点滴がきいて、何とか顔色は良くなり、
点滴をつけたまま、歩行の練習がてら、トイレに行ってみた。
持参したパジャマが暑かったので、パジャマを脱ぎ、
白いシャツを着たままのタロウが、点滴のゴロゴロをひき、
傷口が痛むので、前かがみで歩く姿。
それはまさしく、おじいちゃんのようだった。


あっ、そうそう。タイトルの「もしかしてだけど~」
お酒の強い人は麻酔がききにくいって聞いたことがあるんだけど、
と、言うことはタロウはお酒が弱いんだろうか?
ちなみにダンナはお酒が飲めない。
その体質に似たのかな?
え~!!私、将来、タロウとお酒を飲み交わす約束したのにー!!
それは残念だわ。