先日、親戚のお葬式があった。
タロウは初のお葬式。
人の死って言うものがまだ分からない年頃なので、
ちょうど良い経験になるかな?
と、思い、連れて行った。
と言っても、家族葬なので、出席者は少人数。
しかも、全員日頃会うメンバーなので、
まったく気兼ねなし。
最初、タロウは私と離れて、
私のイトコの子供(ハトコになるのか?)と一緒に座っていた。
周りの人と動きを合わせて、
礼をしたり、合掌したり、
なかなか良い子で過ごす。
お坊さんのお経が始まってしばらくすると、
どこからかお経のハーモニーが奏でられている。
と、思ったら、
どうやら、タロウがお経に合わせて歌っていたらしい。
しかも、無意識に…
ほう!!
お経が気に入ったかね?
将来は仏門に入るか?
いや、根気強くないから、修行には耐えられないだろうな。
その後、火葬場に行くときに
「今からどこに行くの?」
と、聞かれたので、
「死んだおばあさんを焼きに行くんだよ」
と、言うと、
私の母を指差し、
「このばあちゃん?」
と、聞くタロウ。
あのぉ。まだ、このおばあちゃんは生きてますが…
火葬場へのバスの中
タロウは人数を確認し、
葬儀屋さんに
「全員揃いました」
と、告げ、
「出発進行!!」
と、指示を出す。
あんた、どこまで仕切り屋なんだ?
タロウにとっては楽しい会合だったようです。