悪口ばかり言う人との付き合い方・・2つの対処法とは? | うつ病に人生を奪われないようにするための第一歩・・再発も防ぐその方法とは?

うつ病に人生を奪われないようにするための第一歩・・再発も防ぐその方法とは?

私は13年間という月日をうつ病で無駄にしました。
医者からは「もう治らない」と宣告され、
薬の副作用で毎日寝ているだけの生活。

復職してもまた休職を繰り返すのはなぜか?

自分が完治したからこそ言える
「うつ病は治せる!」本質に迫ります。

世の中にはびこる「悪口を言う人」との付き合い方

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私たちは、たくさんの人間の中で生きています。


社会の中で生きていく上で、人とのコミュニケーションは
まず避けて通る事が出来ません。


家庭内でも学校でも職場でも趣味の場でも、

果てはゲームやネット上の集まりにおいても

「人間関係」というものは存在します。

 

 

 

この人と人とのつながりは人生を豊かにしてくれる素晴らしいものなのですが、

一方で人間関係が原因となり心が疲弊してしまう事も少なくありません。

 

 

 

実際に精神的に落ち込む方に原因を聞くと、

「人間関係」を挙げる方は非常に多いのです。

 

 

 

人間関係がストレスになるのは、その多くが

「自分と価値観が合わない人」との付き合いです。

 

 

 

 

本来、そのような方とは距離を置いて付き合っていければ最良です。

 

 

 

しかし社会生活の中ではそうも言ってられません。

 

仕事や学校・近所付き合いなどにおいては、不快を感じながらも

付き合いを続けないといけない事は多々あります。

 

 

 

 

 

このような人間関係の中で、特に「悪口を言う人に

合わせないといけない時にどう接していけばいいか」という相談を時々頂きます。

 

 

 

例えば、

「近所のママとの付き合いでいつも特定のママの悪口の話になる。

仲間外れになるのが怖くてつい話を合わせてしまうけど、

本当は悪口に参加したくない」
 

 

 

「自分の上司はいつも特定の部下の悪口ばかり言う。

否定すると今度は自分が標的になってしまいそうで、

つい話を合わせてしまうけど本当は悪口なんて言いたくない」

 

 

 

このように人の悪口を言う人と付き合っていかないといけない時、

なるべくストレスを受けないためにはどのように接していけばいいのかが分からず、

悩み苦しんでいる方も多いようです。

 

 

 

他者の悪口を言うような人と付き合わないといけない時、

どのような事を意識して付き合っていけばいいのでしょうか。

 

 

 

 

1.なぜ悪口を言うのか

まずそもそもなぜ人は人の悪口を言うのでしょうか。

 

人の悪口を全く言った事がないという人は少ないでしょう。

多かれ少なかれ、悪口を言ってしまった経験は皆さんお持ちだと思います。

 

 

 

その時、どのような気持ちで悪口を言ってしまっていたでしょうか。

思い出してみてください。

 

 

 

悪口に込められている想いは大きく2つあります。

 

 

 

1つ目は、「相手の評価を落としたい」というネガティブな想いです。

 

 

 

悪口は、何らかの不快な思いをした時に発されます。

「あの人はこんなひどい事をした」という事を多くの人に知ってもらう事で

相手の評価を落とし制裁を与えたい、悪口の背景には

このような気持ちがあります。

 

 

 

 

このような気持ちが強い人は悪口を周囲に伝えた事で、

悪口の相手の評価が下がると満足感を得ます。

 

 

 

例えば周囲から、

「今まで〇〇さんって良い人だと思っていたけど、

あなたの話を聞いてひどい人だと分かった」
 

 

「話を聞いて、〇〇さんと今後は付き合わないようにしようと思ったわ」

などといった反応をもらえると満足を得られるのです。

 

 

 

そして2つ目は「自分が傷ついて辛かったという気持ちを分かって欲しい」という

想いです。

 

 

 

不快な思いをして辛かったし悔しかった。

その気持ちを理解してもらいたい、評価してもらいたいという気持ちです。

 

 

 

このような気持ちが強い人は、自分の気持ちを汲み取ってくれたり、

自分の言動を評価してくれるような意見がもらえると満足を感じます。

 

 

 

周囲から、

「そんなにひどい事言われて、辛かったでしょう」
「そんな事をされたのに、冷静に対応したあなたは素敵だわ」

などといった反応が得られると嬉しさを感じます。

 

 

 

悪口を発する背景には、このような想いが隠れているのです。

 

2.悪口で得られるものと失うもの

悪口を言う人というのは、いなくなる事はありません。

 

 

ある程度の規模のコミュニティがあれば必ず人間関係に衝突が生じ、

そこに悪口は生まれます。

 

 

「悪口は良くないもの」という倫理的な常識はほとんどの人が持っています。

 

 

にも関わらず悪口が無くなる事はありません。

なぜ悪口が無くならないのでしょうか。

 

 

 

 

それは悪口を発すると、短期的には得られるものがあるからです。

 

 

 

長期的には失うものの方が多いのですが、

短期的には得られるものが多いため、現在の不快な思いを

解消したいという想いが勝ってしまい、悪口は発されます。

 

 

 

では悪口を言った人は、短期的にどのような効能が得られているのでしょうか。

また、反対に悪口によって長期的にはどのようなものが失われてしまうのでしょうか。

 

 

 

悪口を発する事で得られるものはいくつかあります。

 

どの方も、無意識ではありますが、これを得るために悪口を発しているのです。

 

 

 

しかし同時に失われるものもあります。

 

 

 

 

長期的に見れば失われるものの方が多いのですが、

短期的にみれば得られるものもあるため、悪口は生まれてしまうのです。

 

 

 

悪口によって得られるもの・失うものを紹介します。

Ⅰ.ストレス解消になる

悪口で得られる一番大きな効能は「ストレス解消」になります。

 

「人に話す事」というのは、それだけでストレスが和らぎます。

 

 

カウンセリングを受診する一般的な患者さんからの相談の時には

辛かった想いを話され、それだけで「話を聞いてもらえて楽になった」

といって帰っていく方もいらっしゃいます。

 

 

 

それほど、ストレスを「話す」「中に溜め込まない」というのは重要なのです。

 

 

 

 

更に相手が共感してくれれば、

「自分は一人ではない」という安心感が得られ、

ストレスは更に緩和されます。

 

 

 

これは「支持的精神療法」と言われ、立派な治療法の1つです。

 

 

 

基本的に悪口というのは「自分は正しい」「相手が間違っている」

「相手が悪い」という考え方になります。

 

 

 

自分という正義が間違っている悪をただす、という構図になります。

 

 

 

それに周囲が賛同してくれると自分が認められた事になり

気持ちいいもので、ストレス解消の効果が得られやすいのです。

 

Ⅱ.短期的には連帯感・結束力を得られる

もう1つの効能は「悪口を軸とした連帯感・結束力が生まれる」という事です。

 

 

人は共通の敵を見つけると結束する習性があります。

 

 

 

ある人を敵として「あの人はおかしい」「あの人は間違っている」と

意見が一致すれば、その人たちの間では強い連帯感・結束力が生まれるのです。

 

 

 

そして連帯感・結束力は、自分は一人ではなく多くの「仲間」がいるのだという

安心感や勇気を与えてくれます。

 

 

 

ただし悪口を軸とした連帯感・結束力はほとんどの場合、

短期しか持続しません。

 

 

 

悪口を続けていると長期的には「私も悪口を言われるのではないか」

「悪口ばかりで信用できない」という気持ちが生まれ、

徐々に連帯感・結束力は薄れていくためです。

 

Ⅲ.長期的には信用を無くし、人は離れる

悪口を発し続けていると、得られるものは少なく、失うものが多くなっていきます。

 

悪口ばかり言っていると、周囲も

「自分もいないところで悪口を言われているのではないか」と

不信に感じるようになります。

 

 

すると連帯感・結束感を持った仲間は少しずつ離れていってしまいます。

 

 

 

また悪口を言ってばかりいると、

次第に自分も悪口を言われるようになります。

 

 

 

悪口は短期的に見れば得られるものが多いのですが、

長期的に見れば失うものが多いのです。

 

 

 

最初は周囲も興味を持って悪口を聞いてくれたり、

悪口の内容に賛同・共感してくれやすいのですが、

 

悪口ばかりを言い続けていると、

「あの人はいつも悪口ばかり言っている」と次第に人は離れていってしまうのです。

 

 

 

3.悪口ばかり言う人との付き合い方

悪口ばかり言っている人とは、あまり付き合いたくないものです。

 

 

しかし社会では、そのような人と付き合っていかないといけない事もあります。

 

 

 

この時、悪口に参加したくはないけど、その人の

話を無視する事もできない、という状況になります。

 

 

 

すると悪口に嫌々ながらも表面的に参加する形を取らざるを得ず、

これが大きなストレスになってしまう事があります。

 

 

 

もちろん相手によっては、悪口が始まったらその場を離れるようにしたり、

「そんな悪口ばかり言ったら良くないよ」と注意したりという

対処法を取れる事もあります。

 

 

 

このような対処法が許される状況であれば、

これらの方法を取るのが良いのは間違いありません。

 

 

 

しかし現実的には、

「とてもじゃないけど悪口を注意する事なんてできない」

「その場を離れたいけど離れられない」という事だって多々あります。

 

 

 

このような場合、何か有効な対処法はないのでしょうか。

 

 

 

 

もっとも理想的な対処法は、

「悪口には参加せず、でも悪口を発している人を満足させてあげる」

という事になります。

 

 

 

これを100%可能にするような方法は残念ながらありませんが、

今までみてきた悪口の性質を理解する事で

対応をこれに近づける事は工夫次第で可能です。

 

 

 

 

 

相手に共感する方法①

まず悪口を発している人の心理背景として、

  • 相手の評価を落としたい
  • 自分の気持ちを分かって欲しい

という2つの気持ちがある事をお話しました。

 

 

 

このうち、前者を肯定してしまう事は悪口に参加している事になってしまいます。

反対に後者は悪口に参加している事にはなりません。

 

 

そのため悪口を発している人の気持ちに焦点を当て、

そのつらさ・怒りなどを理解・共感する事に努めるという方法が

現実的にもっとも有効な対処法だと考えられます。

 

 

 

 

悪口を発している人は、ほぼ例外なく自分が不快な感情を持ったからこそ、

相手を悪く言います。

 

 

 

そこで「相手が悪いかどうか」という論点で悪口を聞いてしまうと、

賛同すれば悪口に参加する事になってしまうし、反対すれば

悪口を発している人を否定してしまう事になってしまいます。

 

 

 

 

そうではなく、

「そのような不快な想いをしたのはつらかったよね」

「大変だったね」と「不快な思い」に気持ちに焦点を当てるようにしてみましょう。

 

 

 

もちろん、これで悪口への参加を100%回避できるというわけではありませんが、

今までよりは大分ストレスは軽減されるはずです。

 

 

 

不快な思いをした事を周囲に理解・共感してもらえると、

悪口を発している人の不満も少しずつ落ち着いていきます。

 

 

 

すると次第に「相手の評価を落としたい」という気持ちも

自然と治まってくる事も少なくありません。

 

 

 

共感しながらも流す方法②

次に悪口を延々と聞かされたとします。

ここでもその人に共感したような言葉を掛けます。

「大変だったね」「そうなんだ」などです。

 

 

そのあとで、これを言うと、相手が悪口をいう気が無くなるという

ひと言があります。

 

それは、「みんな誰だって色々問題を抱えてるよね」

ひと言いうのです。

 

 

 

これを言われた相手は、あなたには何を言っても

一般的な共感しか得られないと感じると思います。

 

 

 

のれんに手押しという言葉がありますが、

それに近い状態にさせるという方法です。

 

 

 

もしあなたが誰かに愚痴を言ったとします。

その時「みんな誰しも色々あるわよね」と一言いわれたら

どうでしょう。

 

 

もう話は流されてしまったので、それ以上続けることは

できないですよね。

 

 

 

この方法は、「ああ、この人には誰かの悪口を言っても自分に共感してもらえない」

となります。

 

 

がっかりされる・・という状態を作ります。

 

 

 

かと言って、今度はあなたの悪口を言われることはありません。

 

一旦はあなたはその方に一般的な言い方で共感しているのですから

そのことを悪口にするのは無意味だし、逆に他の人にも共感されません。

 

 

 

私はいつもこの方法を使っています。

その人はもう二度と私に誰かの悪口は言わなくなります。

 

もし、再び言われたらまた

「誰でも色んな悩みは持っているよね・・」と言ってみてくださいね。

 

 

 

相手にヤル気をなくす方法として使ってみることを

おススメします。

 

 

 

今日は悪口をいう人への対処法をお話しました。