ユーロ圏17ヶ国は29日未明から緊急の首脳会議を
開き、金融安定基金の欧州安定メカニズム(EMS)
を使った銀行救済や南欧国債の購入等で合意した。
その後開かれたEU首脳会議では、1,200億ユーロの
成長戦略や銀行監督を一元化する方針等で合意した。

●米株式相場は大幅反発。
ユーロ圏首脳が銀行への直接支援等、踏み込んだ危
機対策で合意したこと等が好感され、米株式相場は
大幅に反発した。

●米債券相場は反落。(利回り上昇)
欧州債務問題への解決期待から、欧米株式相場の大
幅上昇等が嫌気され、米債券相場は反落した。

●外国為替相場
ドル円相場は上昇。
欧州債務問題への解決期待等から、ドル円相場は上昇。
取引終盤に一時、79円99銭まで上昇した。

ユーロは大幅上昇。
ユーロ圏首脳が銀行への直接支援等、踏み込んだ危
機対策で合意したこと東京時間昼頃に伝わり、ユーロ
ドル相場は1.24半ばから1.26前半に急伸。その後、
海外時間帯でもユーロの堅調地合は続き、一時、1.2693
まで上昇した。

IMM非商業ポジション(6/26時点)
米ドルネットロングが増加
米ドルネットロングポジションは、3週ぶりに増加した。
ユーロ・スイスフランのショート増加、日本円のロング減少等が、米ドルネットロングの増加に寄与した。英ポンドはショートが減少した。

前週末の欧州首脳による危機対策合意で、ユーロは大幅に上昇した。これを受けた投機筋のネットショートの状況を注視したい。
●米株式相場は反発。
前日発表されたムーディーズによる銀行格下げの程度
が、以前に同社が警告したほどではなかったこと等か
ら買戻しが優勢となり、米株式相場は反発した。

●米債券相場は反落。(利回り上昇)
米株式相場の反発や来週の国債入札を控えた週末の
持ち高整理の債券売り等で、米債券相場は反落した。
イールドカーブはベアスティープ化した。

●外国為替相場
ドル円相場は強含みもみあい。
米経済指標の発表予定も無いなど、ドル円相場は材料
難の中、80円前半から同半ば付近で強含みもみあいと
なった。同半ば付近で取引を終えた。

ユーロは強含みもみあい。
ECBによる資金供給オペの担保の条件緩和が好感され、
ユーロドル相場は1.25前半から一時、1.2583まで上昇。
その後も1.25台での推移が続き、同後半で取引を終えた。

IMM非商業ポジション(6/19時点)
米ドルネットロングが減少
米ドルネットロングポジションは、2週間連続で減少した。
ユーロ・豪ドル・スイスフランのショート減少が、米ドルネットロングの減少に寄与した。
日本円のポジションは前週から小幅なロング拡大となった。

ギリシャ議会の再選挙前後で、投機筋によるユーロのショートカバーは、一段と進んだことがみて取れた。依然としてネットショートが高水準であり、買戻し圧力の継続に留意したい。

●米株式相場は続伸。
この日発表の米経済指標は総じて予想を下回る弱い
結果となったが、主要国中央銀行による協調行動へ
の期待感が下支えとなり、米株式相場は続伸した。

●米債券相場は反発。(利回り低下)
低調な米経済指標や主要国中銀による金融緩和期待
等から、米債券相場は反発した。

●外国為替相場
ドル円相場は弱含みもみあい。
低調な米経済指標等から、ドル円相場は弱含みもみ
あいとなった。野田首相が円高けん制発言をしたが、
影響は限定的だった。78円後半で取引を終えた。

ユーロは安値から反発。
メルケル独首相がユーロ共同債への反対姿勢を改め
て示したことや週末のギリシャ再選挙への警戒感等
から、ユーロドル相場は一時1.2592まで下落。その
後は、低調な米経済指標や主要国中銀による協調行動
への期待感等からユーロは反発した。1.26半ば付近で
取引を終えた。

IMM非商業ポジション(6/12時点)
米ドルネットロングが減少
米ドルネットロングポジションは、6週間ぶりに減少した。
ユーロのショート減少が、米ドルネットロングの減少に寄与した。
日本円のポジションは前週からほぼ変わらず。英ポンドのショートは比較的大きく拡大した。

投機筋によるユーロのショートカバーは、実際の値としても確認することができた。ギリシャ再選挙後の為替動向次第では、一段と買戻しが進む可能性もあり、注意を要したい。
●米株式相場は上昇。
スペインへの金融支援に関する期待感等から米株式相場は上昇した。NYダウは4日続伸、ナスダックとS&P500は反発した。

●米債券相場は横ばい。
前日のフィッチによるスペイン格下げ等でリスク回避姿勢が強まり、10年債利回りは一時1.56%を下回った。しかし、スペインへの金融支援に関する警戒感等から、その後、同利回りは上昇に転じた。

●外国為替相場
ドル円相場は安値を試した後、反発。
リスク回避の強まり等から、ドル円相場は一時、79円12銭まで下落した。しかし、スペインへの金融支援に関する期待感等から、79円後半に反発した。79円半ば付近で取引を終えた。

ユーロは安値を試した後、反発。
リスク回避姿勢の強まり等から、ユーロドル相場は一時、1.2435まで下落した。しかし、スペインへの金融支援に関する期待感等から、1.25前半に反発し、同水準で取引を終えた。

IMM非商業ポジション(6/5時点)
米ドルネットロングが増加
米ドルネットロングポジションは5週連続で増加した。
加ドルのロング減少やユーロ・豪ドルのショート増加等が米ドルネットロングの増加に寄与した。日本円は2月21日以来、約3か月半ぶりにネットロングに転換した。

前週半ば以降のユーロドル相場の反発は、投機筋によるユーロのショートカバーを誘発したとの見方もある。引き続き、ユーロ買戻し圧力の残存に注意したい。
先週の欧州財務相の非公式会合では特別な対応策は何も見えず、本日の市場では失望感が広がっているようだ。

米財務長官が出席した(してしまった?)ことも、欧米間の温度差が浮き彫りになり、市場の緊張緩和には逆効果だったようだ。

先週は主要中銀による流動性供給策が先行して出された(出されてしまった?)こともあり、ユーロにとってポジティブな「伸びしろ」は、目先、もうあまりないのではないだろうか。

ユーロ下値試しの予感だ。