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浅田圭的術

漫画家浅田圭の雑感です。

 先週から今週にかけては俺にとってのゴールデンウイークです。正規のゴールデンウイークの時期に休まず仕事して、旅行しても混まない、料金も高くなっていないこの時期に休むというのが長年のスタイルなんです。


 先週は3年ぶりに故郷熊本に帰って墓参り。まあ姉弟の交歓会ですね。この2年余りコロナで顔合わせが出来ませんでしたが、久しぶりに楽しい時間が持てました。皆して「体のあそこがよくない、記憶力が落ちた」なんて話をしつつも、それぞれのパートナーも含めて重病で寝込んでいる人がいないだけ幸せです。

 

 で、帰ってきて、この日曜月曜は女房と熱海に小旅行してきました。これは普段、仕事の手伝いと家事で忙しくしている女房サービスですが、今年は今回が初めて。外国を含めあちこち行ってますが、熱海は不思議と今まで行ったことがなかったんですよ。いやぁ、噂には聞いていましたが、凄い人気スポットですね。駅前商店街が観光客でごったがえしています。昨日見た時は日曜日だし……と思っていましたが、今日、月曜日も結構混んでいましたよ。一時期、ニュースで社員旅行相手の大型ホテルが続々閉館なんて取り上げられ、すっかり寂れている印象でしたが、今や町ぐるみの努力が実って再生したみたいです。

 

 二日間でロープウェイ、熱海城、トリックアート館、サンビーチ、お宮の松、MOA美術館……取りあえず、まず行きたかったとこは回れましたね。どこも面白かったですよ。ホテルもサンビーチの目の前にあるとこで、景色はいいし、風呂も食事も言う事なし。何より熱海は近いのがいいですねぇ。東京から新幹線こだまで50分弱です。移動が少ないのは楽ですよぉ。特に俺らみたいに歳を重ねた人間には。出発もゆっくりでいいし、帰ってくるのもすぐ着くし。

 

 これからは旅行も移動距離の短いとこ専門でいこうかなぁ、と思いましたね。

This is Atamiって感じのマンホール蓋(笑)

 

 

 

 

 以前、ここで紹介した週刊大衆の名物企画、裸婦デッサンの結果発表が今週発売の5月30日号で行われています。ひとりのモデルのヌードグラビアを元に、読者からのデッサンを募る企画ですね。今回のモデルは人気AV女優の高橋しょう子さん。

 

 優秀作には高橋さん自身が選ぶ高橋しょう子賞、編集部が選ぶ週刊大衆賞、それに今回は俺、浅田が選ぶ浅田圭賞があり、それぞれに賞金が贈られます。紙面には受賞作品以外の応募作も小さくではありますが紹介してありますよ。

 

 全作品のデータが届き、俺も選ぶのには結構悩みましたよ。たとえ絵として上手でない作品でも、作者の気合や楽しんでいるムードが伝わってきて、それぞれに魅力がありましたからね。

 

 でも選べるのは一作品のみですので、他の作者さんには申し訳ないけど、今回は静岡県のアズマエビスさんという方の作品に決定させて頂きました。おめでとうございます。

 

 選考に漏れた方もまた次の回があるかと思いますしチャレンジしてください。その為だけじゃなく、趣味として絵を続けるのもいいと思いますよ。少しずつ上達するのは楽しいですよね。

 

 

 

 

 

 月曜日は「感じる人妻」の原稿の仕上げ日でして、今日も夕方5時前になんとか完成しました。そこへ外出していた女房が帰ってきて、手には郵便受けに入っていた物を。その中に月曜発売の「週刊大衆」があります。今週はゴールデンウイーク合併号という事で、いつもより厚めですが、今回は前もって聞いていた気になるページをまず。これが大衆に月イチで連載されているかざま鋭二先生の漫画「球追う日日」です。元プロゴルファーが主役の1話完結の人情コメディーなんですが、第63話の今回、タイトルがなんと「拝啓!浅田圭先生!!」なんですよ。トップページの一コマ目が「感じる人妻」のコピーで「いいねぇ、この感じる人妻は!」というセリフから始まり、今回の主人公のおっさんが「感じる人妻」ファンという設定で、最後も「やめてくれよ浅田先生!」というセリフで終わると言う。正に「感じる人妻」へのオマージュ作品になっているんですよ。

 

 こういう話を作りたいがよいでしょうか、という事は同作の担当者から電話を受けていました。勿論どうぞどうぞですよ。

 

 かざま先生と言えば俺が大学生時代に梶原一騎氏と組んで「太陽の恋人」「青春山脈」といった人気作を描かれていて、その後「風の大地」で小学館漫画賞を受賞され、今は新人賞の審査員もされている大御所ですよ。その方が毎回楽しみにして頂いていて「これほどのネームを創れる人はなかなかいるもんじゃない」と褒めてくださっているそうで。

 

 いやぁ、実に光栄な事です。

 

 漫画家ってミュージシャンのように拍手とか頂けない仕事なので、こういう風に褒めて頂けると本当に嬉しい。ましてそれをやってくださったのが同業の大先輩ですからね。

 

 思いがけないプレゼントで大変、力を頂きました。ありがとうございます。今後もますます精進して行きたいと思います。

 

 あ、皆さんもぜひ、週刊大衆5月9、16日合併号を読んでみてください。「球追う日日」それに勿論「感じる人妻」も面白いですよ!

 

 

 

 

 今日は残念なニュースが飛び込んできました。漫画家の藤子不二雄Aさんがご自宅でお亡くなりになったと。享年88。

 

 藤子先生と言えば「怪物くん」「忍者ハットリくん」「プロゴルファー猿」「笑うセールスマン」等、有名作多数。本当に偉大な漫画家です。あと、俺のような後輩漫画家からしたら、絶対に忘れられない「まんが道」とその後継作「愛…しりそめし頃に…」という半自叙伝作があります。

 

 相棒の藤本さんとの小学校での出会いから、やがてプロ漫画家として上京し、成長していく姿を描いたこの作品には、本当に読む度に引き込まれます。石森章太郎作「漫画家入門」でサラリと触れられていたトキワ荘を、知らぬ人無しと言う風に有名にしたのもこの作品ですね。トキワ壮に暮らす若い漫画家達は皆、漫画家というものが将来食っていける職業なのかも分からない時代に、ただただ描くのが好きだから、という理由で邁進していった人たちです。何しろ彼らが目標とている手塚治虫さん自体が、まだ20代ですからね。ホントに、目端のきく人間ならそんな道進みませんよ。

 

 で、手塚さん以下、これらの先達たちが切り拓いてくれた道があって、今現在、俺のような漫画家が存在できるようになったんですよ。トキワ荘時代の漫画って、内容的に小学を卒業したら読まなくなる物でした。それを徐々に内容を高度にしていって、中学生高校生、果ては大学生、社会人になっても興味持って読める物に進化させてくれたのがこの方たちなんです。本当に尊敬します。

 

 中でも藤子A先生は穏やかな方で、気取りもなく、テレビでもこの方が漫画家代表で出てくれていると、安心して見ていられたんですよ。ネットではつい最近トキワ荘を取り上げた番組に藤子先生が出なかったんで、心配する声も出ていましたが、不幸にして的中してしまいました。残念です。

 上のカットは「愛…しりそめし頃に…」8巻の表紙ですが、後ろに描かれたトキワ荘の前で屋台のラーメンを食べている石森、テラさん、赤塚、藤子両氏……皆さん鬼籍に入られたんだなぁ。

 

 お疲れ様でした。どうかゆっくりとお休みになってください。そしてありがとうございました。

 

  昨夜9時前に「感じる人妻」がアップしてノンビリしています。だらだらとyoutube見たり5ちゃんねる見たり、薄い焼酎水割り飲みながら……いいですねぇ。仕事終わったこの時間がなんとも幸せな気分です。

 

 で、ふと思い出して自分が持ってるバッジ類を確認し出したんですよ。

 

 ジャケットの襟(ラペル)につけるラペルピン、缶バッジ、後ワッペンですね。俺は外歩きしてる時は帽子かジャケットかバッグか……どこかしらにこれらを1,2個付けているんですよ。あ、帽子はほぼ100パーセント被るのが俺のスタイルです。一度たまたま帽子被らずに飲みに行ったら店の子が「どうしたの今日は~っ?」って言った位。そう言うと、俺の歳だと頭が薄いから……と思われるかもしれませんが、そっちの方はお陰様でまだ十分あります。髪は大体遺伝ですがウチの父は80歳で亡くなるまで髪はありましたからね。俺もその心配はしてないんです。だから帽子はただのファッションですが、被り付けるとそれがないと落ち着かないんですよね。

 

 左上から下へてんとう虫、宝石、馬、ホルン、スターウオーズの敵側ヘルメット、次の列、オールディーズバンドのグレイハウンズ、ダックス、船(横浜)電車(三陸)、次の列ファッションブランドのニューヨーカーのワッペン、ギター、ジュークボックス、蝶ネクタイ、次の列、寺田ヒロオの背番号ゼロ(トキワ荘)、鉄腕アトムのウランちゃん、ライオン(秋葉原)、伊達家(仙台)。

 

 あちこちに行って、いいのがあると買ってくる。ライオンは高さ5センチ強あって、無地のジャケットの胸につけたりするといいアクセントになるんですよ。ひとつひとつはしれてても、これだけ買いそろえると、まあまあのお値段になってますし、他人はそんな物を気付きもしないでしょうが、自分の気持ちがアップするのがいいんです。

 

 そう言えば一度、洋服を買いに行ってレジで支払いしていたら、応対していた女性店員が急に「ギターお好きなんですか?」って言って。「はあ~、何でこの人、そんな事知ってるの?」って思ったら、その時被っていたキャップに上の写真の黄色いギターのバッジ付けていた事を思い出して。ああ……、と思って「好きですよ。上手くはないけど」なんて言った事ありましたね。

 

 明日は午前中に原稿を渡したら二日間お休みですからね。温かくなったし、このうちのどれかを付けて花見にでも行きましょう。