吉備路残照△古代ロマン -62ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面②

 

夕顔の花と扇

 

 

夕顔の花と扇

源氏物語手鑑-夕顔

和泉市

久保惣記念美術館デジタルミュージアム

源氏が、

六条御息所の【邸】に通っていた頃。

〈当初は生徒として先生に教えを乞うため〉

の子息か学問

修めるために通うほど

御息所は高名な教養人であった。

しかも

前東宮妃で気品あふれる麗人。

ある日、

源氏は六条の【邸】へ向かう途中

病気療養中の前乳母見舞う。

門が開くまで

乳母の家の前で牛車に

乗ったまま辺りを眺めて

隣家の庭に白い花が咲いている。

 

あの白い花の名前は?

源氏が尋ねると従者

「夕顔と申します。

垣根に巻き付くように咲きます」

 一房、折ってまいれ

従者が一房折ると、

家から童女出て来て手招きをした。

そして、

香を焚きしめたを差し出す。

この扇の上に置いて、差し上げてください

夕顔の枝は、風情がございませんから」

 

扇に、次のような和歌が認めてあった。

 

○心あてに それかとぞ見る 白露の

   

   光そえたる 夕顔の花     夕顔

 

当て推量ですが源氏の君ではございませんか

白露に光を添えている夕顔の花のような方は

 

源氏の返歌、

 

○寄りてこそ それかとも見め 黄昏に

 

   ほのぼの見つる 花の夕顔

 

近寄ってその人が誰かを確かめたら如何ですか。

黄昏にほのぼのと見える夕顔の花を