吉備路残照△古代ロマン -6ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面57

 

 

玉鬘 壱弐

 

 

玉鬘一行

玉鬘 乳母 豊後介 兵部の君 家来

☆

都の最南端《九条》から初瀬の【長谷寺】へ。

途中

椿市の宿で

故夕顔の侍女だった右近と遭遇する。

 

🔲

 

玉鬘は

乳母や豊後介たちに励まされ

美しい顔に汗水を垂らしながら足を運ぶ。

 

《九条》を発って4日目の午前10時ごろ

一行は*椿市という長谷寺参詣の

入口の町に到着した。

☆

 *椿市/海柘榴市つばいち

奈良県桜井市三輪付近にあり、

古代から水陸交通の要地であった。

平安時代以降、

長谷寺参詣の入り口として栄えた。

 

■

 

玉鬘は疲れ切っているうえに

足の裏の痛みがひどくて

もはや一歩も歩けない状態である。

 

宿を借りて、

しばらく休むことにするが宿は満室。

 

豊後介は

予約している客が

まだ来ていない部屋の一角を

貸してくれるよう宿に頼み込んだ。

 

乳母は

外から見えないよう部屋の

片隅に屏風を巡らし静かにしていた。

 

豊後介は

【十一面観世音菩薩】に供える

お灯明などを調達するため町に出かける。

 

■

 

日暮れ方、

屏風の向こう側に大勢の予約客がやって来た。