吉備路残照△古代ロマン -21ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面㊷

 

 

浮舟 弐

 


浮舟

 ☆

予備知識

系図上は源氏の息子だが

実父は女三宮と密通した柏木

匂宮

源氏の直孫

今上帝明石中宮の皇子

 

🔲

 

中の君発案で

今なお亡き大君面影

ている身持ちの固いに託した。

 

すぐに

浮舟宇治の自分の《別荘》に移す。

 

自身は

稀にしか《別荘》に出かけない。

 

その間隙を突いて

浮舟を忘れられない匂宮

ある夜

秘かに《別荘》を訪ね

声色を真似て浮舟寝所に忍び込んだ。

 

 

人違いに気づいた時はもう遅い。

 

浮舟

取り返しのつかない

過失に全身から血の気が引いた。

 

「『絶望の淵に突き落とされる』

とはこういうことか」

 

しかし時間がたち

気持ちが落ち着くにつれて

別の感情が浮舟に生まれていた。

 

 

"The Tale of Genji" by Ebizo Ichikawa