吉備路残照△古代ロマン -17ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面㊻

 

 

玉鬘 壱

 

 

玉鬘関連系図

■

予備知識

《玉鬘十帖》

22帖『玉鬘』~31帖『真木柱』

☆

玉鬘は

内大臣/頭中将と夕顔の娘。

 

筑紫の『太宰府』で乳母に

育てられ帰京後源氏の養女となる。

 

冷泉帝や

数多の貴公子に求婚されるが

嫌っていた無骨な髯黒大将と結婚。

☆

京~筑紫~肥前~京と長い流浪の末

源氏と関わった女君には珍しく

穏やかな後半生を送る。

 

■

 

「玉鬘」とは毛髪の美称。

毛髪は

自分の意に反して伸び続けるから

文学では古来

「ままならない事」や「運命」を象徴。

 

玉鬘の前半生は

数奇な運命と自らの美貌が引き

起こす活劇のような騒動に翻弄される。

 

❖

玉鬘は

もっと知名度が高くても良い!

 

🔲

 

玉鬘は

内大臣/頭中将と夕顔の間に生まれた。

 

夕顔は

頭中将の正妻に「屋敷を壊す」

「荒くれ男どもを寄こす」などと脅され

娘を乳母に預けて

都の外れに隠れ住んでいたとき

源氏と出逢い

逢瀬の最中に何者かに襲われて絶命。

 

□

 

夕顔の死を知らないまま

乳母は4歳の玉鬘の手を引いて

夫/*太宰少弐の赴任先である筑紫へ下る。

 

*太宰少弐/太宰府政庁の次官

 

一行の舟が

瀬戸内の海を西に進んでいるとき

幼い玉鬘は母親が恋しいのか

何度となく乳母に尋ねた。

 

「このお舟、母上の所へ行くの?」