【MR-03EVO】シャーシキットの基礎知識。
【MINI-Z RWD】は、プロポ、シャーシ、ボディがセットになって発売されているため、箱出しで非常ににわかりやすいパッケージです。
それに比べ、MINI-Z 【MR-03EVO】は、シャーシ以外にも、走行までに必要なものを用意する必要があります。
<走行までに必要なもの>
●レシーバーユニット
●レシーバーユニット対応の各社送信機
●オートスケールコレクション(ボディセット、ホイール、タイヤ)
●走行用単4アルカリ電池またはニッケル水素電池4本
●送信機用電池
レシーバーユニットと各社送信機に関しては、ちょっと調べればわかると思います。
逆に、非常にわかりにくいと思ったのが、対応ボディの選び方です。
これに関しては、経験者でも勘違いしている人がいると思いますので、説明したいと思います。
現在、【MR-03EVO】のシャーシキットとして発売されているのは3種類。
※特価は、スーパーラジコンの参考価格
1.ミニッツレーサー MR-03EVO シャシーセット (N-MM2/4100KV)
https://rc.kyosho.com/ja/32794.html
定価20,900円(税込)
特価14,630円(税込)
2.ミニッツレーサー MR-03EVO SPシャシーセット (N-MM2/5600KV)
https://rc.kyosho.com/ja/32793.html
定価26,950円(税込)
特価18,865円(税込)
3.ミニッツレーサー MR-03EVO SPシャシーセット (W-MM/8500KV)
https://rc.kyosho.com/ja/32792.html
定価26,950円(税込)
特価18,865円(税込)
【基本情報】
1と2 ナロートレッド&MM2モーターマウント仕様
3 ワイドトレッド&MMモーターマウント仕様
【仕様】
1 オプションなし 緑モーター(KV4100)
2と3 オプション付きSP仕様
ボールデフ、オイルダンパー、新型アッパーアーム
※2が青モーター 3が赤モーター
3種類のシャーシキットですが、【基本情報】を見ていただくとわかるように、大きく2つに分けることができます。
・N-MM2
・W-MM
NとかWというのは、トレッド(幅)
MM2とかMMというのは、モーターマウントのことになります。
これがどんな意味があるかといえば、【搭載できるボディ】に関係してきます。
ミニッツレーサーの魅力の一つといえば、豊富にラインナップされたボディ。
ある程度慣れた人であれば、載せたいボディに対し、どんなシャーシを用意すればいいのかわかるのですが、それが非常にわかりにくい。
そこを、ざっくりと説明します。
ミニッツのボディは、【ナロー系】と【ワイド系】の2種類があります。
【ナロー系】というのは、R33GT-Rとかトヨタ86といった、市販車っぽいマシン。
【ワイド系】というのは、レースカーのようなGTマシンや、フェラーリやマクラーレンと言ったスーパーカー。
2台を比べるとわかるように、【ナロー系】は幅が狭く、【ワイド系】は幅が広いマシンとなります。
N-MM2シャーシには、R33GT-Rが装着でき、W-MMシャーシにはマクラーレンが装着できます。
なので、【ナロー系】のボディを走らせたい人は、N-MM2シャーシを。
【ワイド系】のボディを走らせてい人はW-MMシャーシを使いましょう。
ASC(オートスケールコレクション)という、完成品のボディを選ぶさい、パケージにワイドとかナローと書いてあるので、そこを参考にしてください。
画像の場合は、トヨタ86。
ナロー系なので、【Narrow】にチェックが付いてます。
もう一つのチェック【RM】ですが、説明がややこしくなるので、【MM2】の古い表記としておきます。
というわけで、トヨタ86は、【Narrow】(N)&【RM】(MM2)用のボディということで、
【N-MM2】シャーシに装着できる。
これがマクラーレンの場合ですと。
【Wide】と【MM】にチェックが入りますので、W-MMシャーシに装着できるということになります。
つまり、
・N-MM2は、ナロー系ボディ用のシャーシ
・W-MMは、ワイド系ボディ用のシャーシ
、、、、と思ってました。
なぜ、そんな思い込みがあったかというと、この動画がまさにその答えです。
こちらの動画は、MINI-Z RWDのR35(ナローシャーシ)をマクラーレン(ワイドシャーシ)に載せ替えする時の手順を説明した動画となっています。
ナローをワイドにする件は問題ないですが、ホイルベースLをホイルベースLLにするには、パーツ交換が必要と説明しています。
これが、RM(ホイルベースL)からMM(ホイルベースLL)へ変更する手順だと思いこんでいたのです。
ところがどっこい!
話はここで終わらなかったんです!
○その1
シャーシキットには、トレッド(幅)の変更パーツが入っている。
MINI-Z MR03EVOは、フロントパーツを交換することにより、ナローとワイド、両方に対応することが出来るのですが、ナローからワイドに変更するためのパーツが、標準で付属しているんです。
※画像はナロー
つまり、【N-MM2】シャーシを買っても、ワイドにすることができますし、【W-MM】を買ってもナローに変更することが出来るのです。
追加パーツを買わなくても!
○その2
MM2モーターマウントは、ホイルベース(長さ)をLLにすることが出来る!
ここが盲点でした。
先程の画像で、
・【ナロー】には【RM】
・【ワイド】には【MM】
これがセットだと思いこんでいました。
ミニッツレーサーは、トレッド(幅)と、ホイルベース(長さ)を変更することによって、いろいろなボディを搭載することができます。
ブラシレスモーター専用のモーターマウント、【MM2】が登場するまでは、ナローボディはRMというモーターマウントを使用してきました。
ASCにも【RM】と記載されていますね。
このRMというモーターマウントは、ホイルベース(長さ)がS~Lまで調整できます。
Sは、ポルシェ906やランチア・ストラトス
Mは、AE86やポルシェ911、マツダロードスター
Lは、R33GT-Rやトヨタ86
など、【RM】の新型として登場した【MM2】は、ナロー系ボディ専用のモーターマウントと思い込んでいました。
なので、ホイルベースがLより長いLLが必要になる、ワイド系ボディは、【MM】などのモーターマウントが必要になると思っていたのです。
ところが、よく考えると、【MM2】モーターマウントの可動域は、S~Lではなく、L~3L。
※TバーがMM用の為。
W-MMシャーシのホイルベースLLが設定可能なんです。
つまり、、、、、、、、
N-MM2シャーシを買っても追加パーツ無しで、マクラーレンやアウディR8といったワイド系ボディが搭載可能ということなんです!
整理しましょう。
1.ミニッツレーサー MR-03EVO シャシーセット (N-MM2/4100KV)
2.ミニッツレーサー MR-03EVO SPシャシーセット (N-MM2/5600KV)
○箱出し(工場出荷状態) 【N-MM2】 ホイルベースL
ナロー系 ホイルベースLのマシン
※トヨタ86 R33GT-R等
○ホイルベース変更 LL 【N-MM2】
ナロー系 ホイルベースLLのマシン
※シビックtypeR ルノー・メガーヌ等
○トレッド変更 ワイド / ホイルベース変更 LL 【WーMM2】
ワイド系 ホイルベースLLのマシン
※マクラーレン アウディR8 コルベットZR1等
☆搭載できないボディ
ホイルベースS ポルシェ906 ランチア・ストラトスなど
ホイルベースM マツダロードスター AE86など
3.ミニッツレーサー MR-03EVO SPシャシーセット (W-MM/8500KV)
○箱出し(工場出荷状態) 【W-MM】 ホイルベースLL
ワイド系 ホイルベースLLのマシン
※マクラーレン アウディR8 コルベットZR1等
○トレッド変更 ナロー / ホイルベース LL 【NーMM】
ナロー系 ホイルベースLLのマシン
※シビックtypeR ルノー・メガーヌ等
☆搭載できないボディ
ホイルベースS ポルシェ906 ランチア・ストラトスなど
ホイルベースM マツダロードスター AE86など
ホイルベースL R33GT-R トヨタ86など
というわけで、【N-MM2】のほうが、【W-MM】よりも、汎用性が高いんです!
しかも、【MM2】モーターマウントは、標準でフリクションプレートがついてます。
なので、赤缶(8500KVモーター)が欲しい場合以外は、【N-MM2】シャーシを買ったほうがいいと思います。
とくに、初心者の方の場合は、緑缶搭載の【MR-03EVO シャシーセット (N-MM2/4100KV)】をオススメします!
最後に。
シャーシセットには、ボディだけではなく、ホイールも付属しません。
『ボディの選び方はわかったけど、ホイルはどれを選べばいいの?』
という疑問にお答えします。
答えはこちら。
完成品ボディ(ASC)についてくるシャーシのタイヤ。
飾りではありません。
タイヤは飾りかもしれませが、ホイールは実用品です。
ゴミではありませんので、間違えて捨てないようにしてくださいね!
ワイドやナローについて京商が、公式動画で説明していますので、ぜひご覧ください。
そしてこちらは、完成ボディ(ASC)を、マシンに装着する手順を紹介していますので参考にどうぞ!