生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになるのだが…。不朽の名作ついに登場。
人の人生だと思うからこそ、無責任に思ったように振る舞っていたぼくが、段々とホームステイ先である真に同調して来る過程が、なかなか良かったです。
自分の人生と、ちょっと間借りしている他人の人生。では重みが違うもんね。
意地悪なだけに見えた兄も、冷たいと思った父も、汚いと思った母のことや、片思いの女の子に、記憶に残らないような級友。
たった一面しか見えてなかった周囲の人たちの、いろんな面が見えてきて、あたたかいラストが良かったです♪
やっぱりハッピーエンドじゃなくちゃ。
世界は一色ではなくて、カラフルなんです。人は複雑なので、理解しようとする意志がなければ、意外と分からないものなのです。
やっぱり、森絵都さんの物語は良い♪
面白くって、かなり一気に読み終えてしまいました♪
自己評価★★★★★
カラフル
文春文庫
著者: 森絵都
出版社: 文藝春秋
サイズ: 文庫
ページ数: 259p
発行年月: 2007年09月