朝は来る 言の葉 presented by asawakuru

朝は来る 言の葉 presented by asawakuru

男の目線で恋愛の詩を綴っています。出逢いと別れ、幸せや切なさ――心の揺れを言葉に託して。2010年から歩んできた軌跡をここに。

若い頃、暗闇を彷徨い、
「朝なんて来なければ」と願ったことがありました。

苦しくて言葉にできない夜に、
誰にも渡せない気持ちを
ただ、詩として書き出したこともあります。

上手く生きるためではなく、
自分の心が壊れないように。

そんな中で、
気づけば
たくさんの人に助けてもらっていました。

言えなかった想いも、
後回しにしてきた本音も、
人との関わりの中で
少しずつ呼吸ができるようになった。

朝は必ず来て、
抱えたままでも
歩ける光をくれる。

このブログは、
そんな夜から生まれた
言葉たちを置いている場所です。


言えなかった一言は、

一度きりじゃなかった。


presented by asawakuru






何度も

言葉にする場面は

あった


そのたびに

今じゃない

今日はやめておこう

いつの日か

言葉にしよう

そうやって

自分に言い聞かせた


選ばなかった言葉は

いつも

同じ場所に

積み重なっていった


喉の奥

胸の奥

誰にも言えないまま


言わなかった理由は

毎回

違っていた


今はタイミングじゃないから

今の関係が

変わってしまうから

今さらだと思ったから


でも

言わなかった結果だけは

いつも

同じだった


伝えなかった分だけ

アナタは

静かに

遠ざかっていくように感じた


それでも

ボクは

選ばなかった


関係を守るため

自分の言葉を

心の奥に

押し込んだ


選ばなかったんじゃない

怖くて

選べなかっただけだ


言葉にしなかった時間は、

思っている以上に

長く、重い。





言わなかったことは、

その場では

何も起こさなかったように見えます。


でも、

言葉を選ばなかった分だけ、

心の距離は

少しずつ変わっていく。


あなたにも、

言葉にすることを恐れたことは

ありますか?