【短歌】


幼くも

周囲気をもむ

無口さを

肌感じ取り

手を二番に




自己紹介できる人


ハイ


マイク向けると

モジモジ


マイク返してね


嫌だ


マイク2本め使おうかな


それでは

次自己紹介したい人


ハイ

目の前の君


名前は〇〇です

好きな食べ物は

いちごとバナナです


モニョモニョだが

先生は

聞き取ってくださった


自信がついたようだ


無口で

周囲が気をもむ様子を

幼心で

感じ取り

いいところを

見せようと

勇気を振り絞って

手を挙げてくれた


固まって

何も言えないのが普通

普段見ない

ちょっと

年上の

お爺ちゃん

おばあちゃん

大勢に囲まれて

緊張するものだ


モニョモニョ言葉でも

勇気と

意欲を見せてくれた


同時に

心の声が

聞こえてくるようだった



バーバー!

自分が

口から先に生まれたからといって

孫もそうなるとは限らないんだよ


意欲と

度胸は

受け継いでるから

安心しな

長い目で見てね

それから

パパとママにも

今日の僕の

頑張り

忘れずに伝えておいてよ


そう言われた気がした


暑さ

孫が恥ずかしくない服装


何より気にしたのは

私の歩く姿を見て

笑われ

いじめに合う

きっかけになりはしないか


その気持ちに変化が...

先生方の

細部にわたる気配り

優しい笑顔

明るさに囲まれ

入園後5分で

取り越し苦労であったと

気付かされた


行ってよかった

心からそう思えた