テニスで

自分の思ったとおりに

飛んでいく瞬間

ネットすれすれの

いい球が飛んでいく

1回はまぐれ

2回、3回連続で

成功体験を

積み重ねて

勘をつかんで

自分のものにしていく

できるまで

反復練習

しつこく

何度も


歩行訓練は

それに似ている


杖を手放す

タイミングは

非常に

悩む

転倒したらどうしよう

骨折したらどうしよう

ついつい慎重になる


正しい姿勢保持のためには

前傾になりやすい歩行器

左右のバランスが崩れやすく

腰に負担がいく杖

手放して

自立歩行が

好ましい

そのタイミングは

人から

勧めるられるものではなく

自ら判断


それに確信を持つためには

成功あるのみ

後戻りしないために

必ず成功させる


自分を信じ

弱い足に体重をかけ

その時間を

徐々に延ばしていく


克服した人でなければ

わからない


何故か


そのタイミングは人それぞれ


自立歩行を

取り戻したい

強い意志があるか否か


座学で

掌握できるほど

単純ではない


一番の近道は

自分が同じ目に合って

マイナスから

ゼロに戻す

血の滲むような

筆舌に尽くしがたい

思いをすることだ


それなくして

どれだけ多くの

ケースを目にしようが

分かりようがないし


寄り添うことなど

不可能


簡単に言ってくれるな


寄り添って

歩けるようになるのなら


ストレッチャー

車椅子

歩行器

松葉杖

杖は

この世に存在しない


弱い立場に

なったこともないくせに

寄り添うなどと

簡単に言うでない