中島みゆきさん


「横恋慕」後半部分
お届けいたしました


自分も時々やってしまうんですが

人に恩を着せるということを

はしたない行為だと思います

ある人が

当然親の面倒を見るんだろうな

それじゃなかったら

何のために今まで苦労して
育てたかわからない

ということを言いました

私はそれは違うと思いました

老後の面倒と教育費は分けて考えるべきです

これだけ教育費を注いでもらったんだから

自分が

今度親が年老いた時に孝行をしよう

そういう自然な優しい気持ちが起こるように

教育をするのが

親の務めだと

私は考えます

それを一方的に


そういう風に言うのは違う


それは言われるもんじゃなくて

本人が感じるものだからです

それで


人は簡単に嘘をつくでしょ

そういう複雑な所に
足を踏み入れたくない
ずっと二の足を踏む

【親と決別しているから】

嘘をつく

決別って普通に言ったら

親との関わりを持たない

というふうに

馬鹿な私などは考えてしまいます

心理的に決別をしているだけ

わかるように言った方がいいと


思うんですよ

各家庭いろんな複雑な事情がある


義理の関係になる時に

できたら

そういう面倒くさいことに
巻き込まれたくない
避けて通りたい
というのが人情です


それを

嘘ついてでもっていうのは

アンフェアだと思う


決別という言葉は

縁を切るという風に

私には聞こえました

なぜなら
親に対して決別という言葉はそぐわない
子の分際で

余程の耐え難いことがあり
出した結論だと

思うものです。