以下は東スポから↓
レギュラーシーズンの全日程を終えた一軍は3日が休養日となったが、二軍練習が行われたジャイアンツ球場には矢野謙次一軍打撃コーチ(44)が姿を見せた。球場に到着なり、投手練習を見守っていた桑田真澄二軍監督(56)のもとにすぐさま赴き、2人でヤングGの練習に熱視線を送った。
グラウンドで20分以上の青空会談を終えた矢野コーチは「(桑田二軍監督への)お礼です。選手が一軍からファームに行って、また戻ってきて、そのたびに選手はみんなうまくなって帰ってきてくれた。日頃の指導のお礼と、あと『シーズン終わりました』と報告をしました」と明かした。
桑田二軍監督は、今季「新しい試み」を積極的に行った。二軍選手に対してしっかりと面談を行うことで、選手が納得できる課題の解決方法やどれくらいの期間で課題をやりきるかという〝桑田流育成計画〟を作成。一軍昇格に向けて緻密なプロセスを作り上げてきた。その効果は投手だけではなく野手にも波及した。
例えば、浅野翔吾外野手(19)は開幕一軍をつかみながら結果が出ず4月8日に抹消。長期間、二軍調整を余儀なくされた。だが、その期間に阿部監督から与えられた「球種を絞ること」との課題をクリアして再昇格すると、リーグVの起爆剤となった。さらに、オコエ瑠偉外野手(27)も右方向への進塁打が課題だったが、二軍で克服。2日のDeNA戦(東京ドーム)では3回に右翼席へ3号2ランを放ち猛アピールした。
二軍のサポートがあってこそ達成できたセ界制覇。矢野コーチの行動は一軍とファームが一体となって勝ち取った阿部巨人の象徴といえそうだ。