以下はスポーツ報知から↓

巨人の丸佳浩外野手(35)が20日、東京Dを電撃訪問した長嶋茂雄終身名誉監督(88)=報知新聞社客員=から好調の打撃にお墨付きを得た。チームトップの打率2割9分1厘をマークしている切り込み隊長は、フリー打撃で広角に快音を連発。見守ったミスターから「いいスイングができているので状態が良さそうです」と太鼓判を押された。アップを終えた丸は、真っ先に一塁側ベンチ前のミスターの下にあいさつへ向かい、何度もグータッチを交わした。左手で「OKポーズ」を作った長嶋さんに「いい感じだから頑張れ」と声をかけられた。不振で2軍落ちしていた21年6月にはG球場で約1時間の指導を受けた恩人からパワーを注入された。

 チーム一番乗りでティー打撃とフリー打撃。ミスターの電撃訪問に感謝しながら、ライナー性の打球を左右へ打ち分けた。「『ナイスバッティング』とか、すごく大きな声をかけてくださって。そういう機会はなかなかないですし、一球一球、大事に打ちました」。3年前は猫背気味だったフォームを矯正するアドバイスを受けたが、この日は技術的な助言はなし。軸がぶれない理想的なフォームを維持できている証しだった。

 4月下旬から定着した1番では、40試合で打率3割1分8厘。リードオフマンとして十分な数字を残しているが、「納得はないし、今後に向けてどうしていくか考えるだけです」と慢心はない。リーグ戦再開後も1番起用が有力。長嶋さんから“花丸”をもらったベテランが、夏場も打線を力強くけん引していく。(内田 拓希)

 ◆近年のミスターの直接指導

 ▽丸佳浩 21年6月、不振で2軍落ちした丸に打撃指導するためG球場を電撃訪問。猫背になっていた点を指摘し、姿勢を正すよう注意するなど約1時間、助言した。丸は1軍復帰後の前半戦21試合で5本塁打を放って完全復活した。

 ▽中田翔 21年9月、移籍後16試合で打率1割5分と不振で2軍落ちした中田を指導するためG球場を訪問。軸足の右足に体重を乗せる時間を長く取って投手との「間」を作るように助言した。「オーケー、オーケー、いいじゃないか~」とたたえると、2軍戦で2戦連発、1軍再昇格後初安打が本塁打と復活した。