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柱の決意 巨人・門脇誠、チームの顔・坂本から遊撃奪った2年目23歳 定位置死守の24年へ 「日本一」「全試合出場」「出塁率4割」「打率3割」

紙面から→ プロ野球は29日にセ、パ両リーグが同時に開幕する。中心選手がシーズンへの思いを語る企画「柱の決意」の第2回は巨人・門脇誠内野手(23)。昨季、坂本勇人内野手(35)から遊撃手のポジションを奪った若武者がこのほど本紙のインタビューに応じ、全143試合のフル出場とリーグ優勝、日本一に貢献することを誓った。(取材構成・原田優介)

――プロ2年目は背番号が35から5に変わり、正遊撃手を確約されている

「うれしい半面、責任感も出てきています。プレッシャーに感じ過ぎないようにしながらやっています。結果を出すことが一番、チームの勝利につながるので、そこはブレないように意識しています」

――やはりプレッシャーはある

「オープン戦であれだけ打てない中で、既に感じていました。でも、自分の中で一つ強くなったというか、こういうメンタリティーでプレーすればいいんだと、いうのが見つかった。そういう意味では、(いま抱えているのは)いいプレッシャーですね」

--オープン戦で21打席連続無安打を経験

「シーズンに入ってから20打席とか打てなかったら、今より焦りが出ると思います。それをオープン戦で経験できたことによって、(シーズンで不振に陥っても)焦らずに、というところ(意識)は出ると思います」

--状態が良くないときの引き出しは

「万全な状態で試合ができることは、年間を通してほとんどないと思っています。いい状態に持っていく(と意識する)のではなくて、常に自分が動ける普通のところに持っていくことを意識しています」

--昨季は大黒柱の坂本選手から遊撃手のポジションを奪取。球界には〝2年目のジンクス〟という言葉がある

「(オープン戦で)21打席、打ってないときに、そういうことを言っていた人もいますけど、結果が出なかったら自分の実力不足。ジンクスとは全然違うかなと思います」

-―ショートは長年、坂本選手が守ってきた場所

「(坂本選手と)比較されているとかは、あまり思わないですね。されていても気にならないですけど」

--坂本選手のすごさ

「(試合や練習などの)準備を早めにするんですけど、そういうときに勇人さんも結構、一緒になります。淡々とやっている姿を見て、技術だけではなくて、自分の体とも向き合っているんだなと」

--門脇選手が目指すショート像

「自分は派手なプレーはいらないと思っています。たまには魅力のあるプレーを出せたらいいなと思いますけど、明確になっている役割を毎試合、安定的に(果たすことが大事)。まずはけがなく、全試合に出ることが一番です」

--全143試合を戦い抜くための取り組み

「あんまり特別なことはないと思っています。自分が今までやってきたトレーニングやケアをちゃんとやるか、やらないかだけです」

--今季の目標

「チームとしてはリーグ優勝、日本一。個人的には全試合に出場してゴールデングラブ賞、出塁率4割と打率3割を目指したいです」

--昨季は打率・263、出塁率・302

「昨年、優勝した阪神の近本さんと中野さんの数字を見たときに、それ(自分の目標)に近いものがあって(注1)。優勝するためには、そういう(近本と中野のような)役割にならないといけないことは明確なので、その数字にしました。自分がホームランを打って勝つときはありますけど、求められているのは、そこではないですから」

【注1】阪神の近本は昨季、打率・285、出塁率・379をマーク。中野は打率・285、出塁率・349を記録した。

■門脇 誠(かどわき・まこと) 2001(平成13)年1月24日生まれ、23歳。奈良県出身。東京・創価高から創価大に進み、大学3年秋の東京新大学リーグで首位打者と打点王に輝いた。23年にドラフト4位で巨人に入団。シーズン終盤に正遊撃手となった昨季は出場126試合で打率・263(316打数83安打)、3本塁打、21打点、11盗塁。50メートル5秒8。遠投107メートル。171センチ、76キロ。右投げ左打ち。独身。年俸3100万円。背番号5。

門脇遊撃手、1年間頑張って欲しいですね。