阿部監督、佐々木、泉口開幕メンバー名乗り。


以下は、今朝のスポーツ報知から。

即戦力ルーキーコンビに信頼を寄せた。阿部監督は、オープン戦でアピールを続けた佐々木と泉口について「開幕1軍にいるよ。けがをしない限り。絶対的に必要な戦力だからね」と断言した。本拠・東京ドームでの開幕前ラスト5試合を残した中で、“合格”を与えた。

 即戦力として社会人から加入した2人だが、オープン戦では想像以上の働きをしてきた。佐々木は規定打席にはわずかに足りないが、チームトップクラスのスイングスピードを武器に31打数14安打、打率4割5分2厘をマーク。打撃に加え、高く評価されるのが50メートル6秒0の俊足だ。すでに内野安打を5本放っており、足を生かした外野での守備範囲の広さも魅力。指揮官は「もし(スタメンで)ゲーム出られなくても代走で使えるしさ」と話しており、阿部野球の必要なピースになっている。

 泉口も徐々に評価を高めてきた。堅実な守備をベースに、今オープン戦では本職の遊撃だけでなく、二塁、三塁でも先発。9日のオリックス戦(京セラD)では途中から一塁にも入り、内野全ポジションで出場した。さらに打率こそ1割9分2厘だが、4四球を選ぶなど選球眼が光る。17日の日本ハム戦(エスコン)ではとっさの判断でトリプルプレーを完成させるなど、野球IQの高さも見せている。指揮官も「球数を投げさせたりとかもできている」と重視する献身性を高く評価している。

 新人野手では、2001年の阿部監督以来となる開幕スタメンも狙える位置にいる。佐々木は松原、萩尾と共に中堅候補に挙がっており、東京Dのラスト5試合でデッドヒートが繰り広げられる。泉口も可能性はある。正二塁手候補筆頭の吉川が打率1割5分4厘と調子が上がっておらず、阿部監督も「(吉川)尚輝が打てないようであれば、そういうことも考えられる」とスタメンの可能性も示唆。アピール次第では、逆転も狙える。

 2人に加え、勝利の方程式入りが内定しているドラ1右腕・西舘も開幕メンバー入りが濃厚。同5位の又木もロングリリーフ候補に挙がっており、ルーキー4人が登録されれば、1985年以降では初となる。「東京Dに戻ってね。どっしり開幕を迎えられるようにしたい」。同学年のルーキーコンビが、阿部巨人に新風を吹かせる。

(井上 信太郎)

 【記録メモ】

 




▼…巨人の新人は、昨年の船迫、門脇の2人が開幕出場登録されたが、投手と野手。野手2人が開幕メンバーは、18年田中俊太と大城卓が最後だ。新人3人が開幕出場登録に名を連ねると、10年の投手の土本、野手の長野、市川以来になる。

 ▼…巨人の新人で開幕戦先発出場は、01年に8番捕手で出場の阿部慎之助が最後。新人2人が開幕スタメンは、59年に新人の開幕投手になった伊藤芳明と7番一塁で出場の王貞治が最後だ。野手2人が開幕戦に先発出場となれば、1リーグ時代の1947年、8番捕手の武宮敏明、9番遊撃の田中資昭以来になる。