( 2019/9/16 日経新聞より)

 

2018年に薬物依存などで全国の精神科で治療を受けた10代患者の4割以上が、せき止め薬や風邪薬を乱用していることが厚生労働省研究班の実態調査で分かった。14年の調査では1人もおらず、近年急増していることを示した。取り締まりが強化された危険ドラッグの10代の乱用者は1人もいなかった。

 「消えたい」「死にたい」などと考え、生きづらさを抱えた若者が一時的に意欲を高めるために市販薬を乱用するケースが多いという。せき止め薬は安価で簡単に入手できる上、中枢神経興奮薬と抑制薬の両方の成分が含まれている。

 

 

10代というと まだ成人になる前の大事な成長期。心身の成長に伴い 様々な問題が出てくるものですが それを周りの人(親や友人など)に支えられながら 自分自身で解決できるように育ってきた子と そうでない子との分かれ道であるともいえます。薬物に依存する子が わが子の身近にいたら 親としては「その子とは避けて欲しい」と思うのが自然です。けれども このような子は決して「悪い子」ではありません。SOSを発しても 気づいてもらえないか 無視されている子どもたちなのです。逃げ場がなく 仕方なく頼ったものが 薬物だったりします。

 

精神疾患に罹患したり 入院するまでになって初めて擁護を受けます。上記の新聞のデータはその氷山の一角を示しているにすぎず、潜在薬物依存者はそれ以上にいるということです。

 

自分のお子さんに心当たりのある方は 各自治体の相談窓口へぜひご相談ください。今は小さな不安でも聞いてくれるようになっています。もし、思うような対応を得られなければ こちらにご連絡ください。

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そして 自分の子は大丈夫!という方は ぜひ支援者側にまわってください。「うちは大丈夫」でも 子の育つ世代が全体的に良い環境の方が 今後のわが子の人生においてもメリット大なのはいうまでもありません。

 

そして 私ども ル・シャンヴルも そのようにならないための「予防育児」に取り組んでいきます。