<義弟に40万、渡さない!>鳴りやまない電話「家賃を払え!」ヤベ~【第8話まんが:義弟の気持ち】
オレはトモノリ。兄貴は昔からオレに甘く、両親がいない分、ずっとオレの親代わりとなっていた。何かあっ.......... ≪続きを読む≫
親がお金にだらしないので、お金にはめちゃくちゃ厳しいぴよ子です。
たとえどんなに仲が良くても、お金は貸しません。
貸すくらいなら最初からあげる。
返ってくる前提で考えない。
なぜなら私は知っているから。
お金を借りることに慣れた人種が、この世に存在することを。
うちのおかんである。
おかんは不思議な生き物だ。
昨日、ホテルのディナー招待券をプレゼントした。
「ありがとう~♪」とご機嫌だった。
そして翌日。
「3000円貸して」
昨日のディナーはどこへ消えた。
高級フレンチは胃袋に入った瞬間、記憶からも消滅するらしい。
弟からも毎月援助を受けている。
年金もある。
家賃もない。
一人暮らし。
なのに毎月お金がない。
もはや現代七不思議のひとつである。
さらに通販番組が大好きだ。
テレビの向こうで、
「今だけ!」
「残りわずか!」
「皆さん買われてます!」
と言われると秒で落ちる。
そして後日。
「断りたいから電話して」
自分で頼んだんだよね?
しぶしぶ自分が電話すると、
「娘が怒るからやめます」
おい。
なんで私が悪者なんだ。
私は知らない間に通販業界の天敵になっていた。
でもね。
長年観察していて分かったことがある。
お金を借りる人は、お金が欲しいんじゃない。
誰かが何とかしてくれる安心感が欲しいのだ。
だから毎回同じことが起きる。
「貸せないよ」
と言うと、
「じゃあ首くくって死ぬ!」
からの、
ガラガラガラ。
シャッター閉鎖。
完全沈黙。
居留守モード発動。
78歳にして伝説の引きこもり戦法である。
最初の頃は慌てた。
心配した。
でも何十回も見ていると分かる。
これは脅しではない。
様式美である。
歌舞伎でいう見得。
おかん流の交渉術なのだ。
だから私は簡単には貸さない。
数千円だからいいじゃない。
そう思う人もいる。
でも問題は金額じゃない。
当たり前になることだ。
一度でも「困ったら誰かが出してくれる」が定着すると、
財布のヒモはブラックホールになる。
実際、おかんは昔、
保険金やら何やらで数千万円規模のお金が動いた時期があった。
普通なら老後安泰である。
ところが数か月後、
なぜか借金が数百万円になっていた。
私は今でも仕組みが理解できない。
たぶん経済学者が研究しても解明できないと思う。
そんなおかんを見て育った結果、
私はお金に厳しくなった。
人に頼らない。
借りない。
貸す時は返ってこない前提。
おかんは反面教師としては超一流だったのかもしれない。
たまに思う。
もしおかんがお金の管理が上手だったら、
私はここまでしっかりしていなかったかもしれない。
そう考えると、
人生最大の金融教育は、
学校でも本でもなく、
うちのおかんだった。
異次元ブレス



















