クロノバイザー – 過去の出来事を閲覧できる装置
1972年、 『ラ・ドメニカ・デル・コリエレ』 というイタリアの雑誌に 奇妙な見出しが掲載された。そこには「過去を撮影する機械がついに発明された」と書かれていた 。
この記事は、ペッレグリーノ・エルネッティ神父という名のカトリック司祭の証言を提供しており、彼はバチカン秘密文書館の奥深くに、ユーザーが過去の出来事を見たり聞いたりできる装置が隠されていると主張した。人間を過去に戻すタイムマシンではなく、むしろ過去を現在にもたらす一種のタイムビューアであり、過去の特定の出来事を同調して、ある種の「」のような画面に表示できる装置です。タイムトラベルテレビ。」
この装置はクロノバイザーと呼ばれ、これによってイエスの生涯の最後の日々や、ソドムとゴモラの破壊や十戒の創設などの聖書の瞬間を見ることができたとエルネッティ氏は主張した 。
最も驚くべきことに、その記事には磔刑の瞬間のイエスの顔の写真が含まれており、エルネッティがこの装置を使って撮影したとされており、クロノバイザーの存在と機能の証拠であると思われた。
この記事はしばらくの間、宗教界や科学界で波紋を呼んだが、記憶から消え去ることはなく、肯定されることはなかったが、同様に反証されることもなかった。その後、奇妙なことに、1988年にバチカン自体が クロノバイザーに関する公式法令を発行し、その中で 「そのような特徴の機器を使用する者は破門されるだろう」と警告した。
なぜバチカンはクロノバイザーの存在を否定する代わりに、信者たちにクロノバイザーを使用しないよう指示したのでしょうか?それは、バチカンが実際にクロノバイザー装置を秘密アーカイブの奥深くに隠していたからでしょうか?
しかし、過去への窓ではないにしても、バチカン秘密アーカイブに隠されているものはおそらく未来への展望です…
ファティマの3つの秘密
1981年5月13日、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世はバチカン市国の中心部にあるサン・ピエトロ広場で銃を持った男による暗殺未遂事件で4発銃撃された。教皇は重傷を負い、重度の失血に見舞われ、病院に搬送された。しかし、ある意味奇跡的に彼は生き残った。
回復するにつれ、彼は自分が生き残ったのはカトリックにおける聖母マリアの称号であるファティマの聖母のおかげだと考えるようになり、 「片方の手で引き金を引き、もう片方の手で弾丸を導いた」と公に述べた。立ち直ると、彼はファティマの街まで行き、胸を貫いた銃弾を聖母マリアの像の冠に置き、聖母マリアの保護に感謝した。
なぜ彼はこんなことをするのでしょうか？
その答えは、暗殺未遂事件の64年前に起こった出来事にあります。
1917 年 5 月 13 日、ポルトガルのファティマ市で 3 人の子供たちが、 聖母マリアの訪問とされる数ある共通のビジョンのうちの最初のものを受けました。子どもたちによると、聖母マリアは3つの秘密を明かしてくれたそうです。これらはファチマの 3 つの秘密として知られるようになりました。
当時、第一次世界大戦に巻き込まれていたファチマの外の世界は、ポルトガルの子供たちと彼らの物語にほとんど注目せず、実際、地元の司教がいなかったら、想定されている三秘密は完全に忘れ去られていたかもしれない。 1941年のこの話を思い出した司教は、その時点でまだ生き残っていた最後の子供たち、シスター・ルシアという名の修道女に秘密を公式文書に書き留めるよう依頼した。
彼女の言葉によれば、第一の秘密は子供たちに呪われた魂の苦しみを明らかにしたという。
「聖母は私たちに、地の下にあるような大きな火の海を見せてくださいました。この火の中に飛び込んだのは、人間の姿をした悪魔と魂であり、透明な燃える残り火のように、すべて黒くなったり、青銅色に磨かれたりして、大火災の中で漂い、今や大きな煙の雲とともに自分自身の内側から発せられる炎によって空中に引き上げられました。巨大な火の火花のように、重さや平衡を失い、痛みと絶望の金切り声とうめき声の中で四方八方に倒れ、それが私たちを恐怖させ、震えさせました。」
2番目の秘密はさらに予言的であるように思えました。それは、1917年にまだ続いていた第一次世界大戦の終結を予言したが、そのすぐ後にさらにひどい戦争が始まることを予言した。シスター・ルシアが書いているように、
「戦争は終わります。しかし、人々が神を怒らせることをやめなければ、教皇ピウス11世の在位中にさらに悪い戦争が勃発するでしょう。」未知の光に照らされた夜を見るとき、これは神があなたに与えた偉大なしるしであり、戦争、飢餓、教会と聖なるものの迫害によって世界の犯罪を罰しようとしているということを知りなさい。父親。善良な人は殉教するだろう。教皇は多くの苦しみを受けるだろう。様々な国家が滅ぼされるだろう。」
1941 年にこの秘密が明らかになった第二次世界大戦のさなか、この秘密は特に心を痛めるものであるように見え、ファチマの 3 つの秘密は主流の認識を獲得し始めました。しかし、それは何だったのでしょうか
第三の秘密、誰もが疑問に思いましたか？
ファティマの第三の秘密
不可解なことに、シスター・ルシアは第三の秘密を明らかにしようとはせず、神からそれを共有する権限を与えられていないと宣言した。なぜ神は、最初の 2 つが共有されることを気にせず、3 つ目については反対するのでしょうか。
2年後、インフルエンザに罹ったシスター・ルシアは、司教から第三の秘密を書き留めるよう命じられ、自分が死んで秘密が永久に失われないように、その要求に折れなかった。この秘密はバチカンに伝わり、そのアーカイブに送られ、封筒に封印され、「より明らかになる1960年までは開けないように」という謎の指示が書かれていた。しかし、1960年にその時が来ると、バチカンは公式声明を発表し、「秘密は永久に絶対的な封印下に残る可能性が最も高い」と発表した。
これは多くの憶測を生みました。永久に隠蔽しなければならないほど劇的な秘密が明らかになるとは 。 当時は冷戦の真っただ中であったため、 ニューヨーク・タイムズ紙は 、第三の秘密が「世界規模の核の絶滅」を予言するのではないかとさえ推測した。
ついに 2000 年にバチカンが名乗り出て、彼らが主張する第三の秘密の文書を公開しました。それは次のことについて話しました：
「…白い服を着た司教が、銃弾と矢を放った兵士の一団によって殺された」そして「同じようにして、他の司教、司祭、修道士の男性と女性、そして さまざまな人々が次々と亡くなった」さまざまな階級や立場の人々です 。」
これらの言葉は、秘密が語った「白い服を着た司教」であるヨハネ・パウロ2世に対する1981年の暗殺未遂事件を指す象徴的な言葉として解釈されなければならない、とバチカンは主張 した。 80年以上の時を経て、ようやくパズルのピースがひとつに揃ったかに見えた。
それとも持っていましたか？
大騒ぎされた第三の秘密が暗殺未遂に関係しているとバチカンが国民に知らせたとき、20年が経過し、多くの人は「 それだけだったのか？」と考えたままだった。 比較的目立たないものに対して、なぜ何十年にもわたる秘密保持が必要であり、なぜ「絶対封印」が必要であり、なぜ最初に神から禁止されているのでしょうか？
答えは簡単だという人もいます。バチカンが公開した第三の秘密は実際の第三の秘密ではなく、捏造だということです。
2000年に第三の秘密とされるものが明らかになった直後、2005年に教皇ベネディクト16世となる当時のラッツィンガー枢機卿のインタビューを紹介すると主張するニュース記事が掲載された。記事によると、ラッツィンガーはインタビュアーに次のように 語った。第三の秘密には、私たちが公開したもの以上のものがあります。
興味深いことに、2013年に1400年代以来初めて存命中に職を放棄した教皇となったベネディクトは、2016年にこの記事に反応し、それは「全くの虚偽」であるとし、「ファチマの第三の秘密の公開は完了した」と主張した。奇妙なことに、これはベネディクトが名誉教皇として行った最初の、そしてその時点でのみの公式声明であった。世界が直面している他の多くの事柄についてコメントせずに、なぜ 20 年近く前の記事にコメントするのでしょうか?