最初の頃は
血糖コントロールを
めちゃくちゃ頑張ってました。
どんな事情があれ
1日4回の血糖測定は絶対欠かさず
休日は7回くらい測り
食べたものをノートに全て書き
HbA1cも常に良い状態をキープしていました。
なんでそんなに頑張ってたかというと
合併症を起こしたくない!
ちゃんと治療しなきゃ!
という思いからではなくて…
誰よりも優秀な患者になりたかったから!
という理由からです
そんな私を見たY先生からは
「さゆさん、すごく頑張ってるね!でも、ちょっと頑張りすぎじゃないかな?もう少し手を抜いてもいいんだよ?」
とよく言われました。
この病気に限らず
頑張りすぎてしまう患者さんは
いつかどこかで心がポッキリ
折れてしまう。
それが1型糖尿病の人なら
インスリン注射を勝手に中断する
という手段に出るかもしれない。
そうすれば命に関わる事態になる。
Y先生はそれを心配していたようです。
今なら、先生の言っていたことが
よく分かります。
でもそのときの私は
「自分は大丈夫」と思っていました。
それどころか
先生に自分の頑張りを
認めてもらえたのが嬉しくて
ますます頑張ってしまうようになりました。
その結果、他の事情が重なったこともあり
Y先生の予想どおり
折れてしまいました

なんでこんな病気になったの
いつまでこんなの続けるの
誰か代わってよ
もうどうでもいいし
こんなことを思ってしまっていました。
あの時期は本当につらかった。
でも、ちゃんとそこから
抜け出せたこと。
そこは「自分すごいな」
って思います
あれからもたまに
ギチギチにコントロールしたくなる
ときがあります。
そういうときは
ずっと全力疾走し続けるのは、誰だって無理
そう思うと納得できます
長く頑張り続けたいなら
同じペースを保つことが大事
