娘は、この頃はどんどん

自分で本を読むようになったのだけれど

夜寝る前に一緒に本を読む習慣は

小さな頃からずっと続いていて。


最近娘が気に入っているシリーズの一冊を

いつものように寝る前に。


その中の一節がとてもよくて、

覚えておきたいと思ったから

ここへ残しておくことに。


主人公の女の子は憧れの魔女の

「カモミールのような魔女になりたい」

という言葉の意味を探していく。

そして物語の最後には

その言葉の意味を知り、こう願う。

「カモミールのような女の子になりたい」と。


カモミールのようなってどういう意味だろう、

私も娘と本を読み進めながら

明確には思い当たらずにいた。

けれど最後にその意味を知って、

なるほど!と思い、

私も願わくはそんな存在になりたい、と

新しい視点を得た気がした。


物語の中で、カモミールのような、とは

「そばにいるだけで、だれかを元気にできるような」という意味で使われている。

カモミールは、近くに生えている植物を元気づけ、健やかに保つ力があるのだそう。

そのことから導かれる

「カモミールのような」というわけだ。

ハーブとしての直接的な薬効からくる力をイメージしていた私は、もっとやさしい、ふんわりした「カモミールのような」という意味に、

すごくいいなぁと思ったのだ。


娘は私にとってカモミールのような女の子だ。

愛しい存在で、いつもよく食べ、

よく笑い、人なつこくて、

こどもらしい無邪気さにあふれていて、

仕事で疲れた夜も、彼女と一緒に本を読み、

その日にあったことを報告し合い、

あたたかな体温を感じながら眠りにつくだけで

不思議と元気になれる。


では私はどうだろう?

娘にとって、夫にとって、

一緒に働く同僚にとって、

そんな存在になれているだろうか。

ふいにそんなことを考えた夜だった。